2008年10月2日号
「今週の談話」
台風が秋雨前線を刺激してまとまった雨を降らせてくれました。
3日も降り続けると、ダムには水が入り水位が上昇しています。あと数回雨が降れば、平年並みに貯水量は回復しそうです。
秋雨前線が南に下がると一気に気温が下がります。
庭では萩の花が涼しい風に揺れ、モミジは紅葉を始めました。
秋の風景が広がっています。

「ミス・サイゴン」を見に行きました。
大人気のミュージカルなので、相変わらず帝国劇場は満席です。
私は、最前列の席が当たり、俳優の顔を身近に見ることができました。
ただ音響効果から考えると、最前列では聞き取る音のバランスが良くありません。私の直ぐ前にオーケストラが陣取っているため、オケの音が大きく聞こえ、肝心の俳優の歌声がさえぎられていました。
中央あたりの席が音響効果の点では一番いいようです。
せっかく聞きに行ったのに新妻聖子さんの歌声も今回はきれいに響いては来ませんでした。来年の博多座の公演に期待します。
しかし、このミュージカルは素晴らしい。
新妻聖子さんは主役なので、最初から最後まで出続けています。
ファンとしてはたまりません。

「今週の患者さん」
9月も終わる頃、76才の女性がめまいがすると言って来られました。
2週間前から足がもたつき、胃がもたれるそうです。
平衡機能検査(眼振検査など)では明らかな異常はありません。
高齢者なので、血圧を調べてみました。
181/85→127/92→171/87→145/84
と時間の変化によって、大きく上下しています。
めまいも専門としている医師の立場から見ると普通のめまいではありません。
飲んでいる薬を見せてもらいました。
血圧を下げる薬も入っています。2年ほど前から飲んでいるそうです。
この薬の説明書きを読んでみました。
「発疹、めまい、ふらつき、立ちくらみ、食欲不振、倦怠感…」
などと書いています。
高齢者になってくると肝臓や腎臓の機能が衰えて、薬を代謝する能力が下がり、薬の副作用が出やすくなります。
降圧薬を3日ほど飲むのをやめてもらいました。もし血圧が上がるようなら
頓服として飲んでくださいと注意しておきました。
3日後、すっかりめまい感は取れ、お腹の調子も良くなったそうです。血圧も140台で安定しています。
このまましばらく降圧薬を中止し、必要があれば、薬を代えてもらうように話しました。
何となく飲み続けている薬の副作用について、見直してみましょう。
薬は病気が治ってこそ薬ですが、副作用が出れば毒です。
毒と薬のかぎ分けが大切です。
数日後、NHKの「クローズアップ現代」で全く同じことを言っていたのでびっくりしました。
アメリカで降圧薬や骨粗しょう症治療薬を高齢者が飲み続けるとふらふらしたり転倒する副作用が生じることが問題となり、その対策がとられ始めているそうです。日本でも同様の対応策が広がりはじめていると報告していました。
私もこのことは、めまいの治療をしている関係で何年も前から気づいていました。
降圧薬、骨粗しょう症の治療薬などを飲み続けている人は、めまいや転倒の副作用が出やすいので注意してください。おかしいと思ったら、薬をチェックしてみてください。
|