週刊 談話室  
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2008年9月7日号

「今週の談話」

 松山の夏の風物詩となっている「松山俳句甲子園」がおもしろい。

 ケーブルTVでの再放送を見ているとついワクワク、ハラハラしてしまいます。

 予選を大街道でもしていますが、聞き入る人がまばらに見える隙間だらけの風景が涼しくておもしろい。

 当然ながら俳句のできは、いくら優秀な作品でもぎごちなく荒削りで、それが逆に若々しく好感がもてます。

 できのいい俳句はかえって大人びいて新鮮さが感じられません。

 

 互いの作品を批評しあうディベートは、上手に話す子やたどたどしく危うく話す子がいて、がんばれと言いたくなります。

 高校生の批評なので感情がむきでて空回りすることもあります。

 やたらと文法を振りかざす硬さが高校生の夏休みらしくて楽しい。

 

 審判をする俳人たちがまたおもしろい。

 いかにも俳人らしい格好をしている人や、学校の先生然としている人もいます。

 観戦している私たちは知らず知らずに、この審判員の意見を点数化していて笑いがこみ上げてきます。

 

 この句会は大変よくできています。

 作り上げた人たちのセンスと努力に感心しました。

 全体的なゆるさ、だるさとほどほどの刺激感がまた何と俳句的でいいじゃないですか。

 

 わたしが一番気に入った俳句は

 「絵も文字も 下手な看板 海の家」(開成高校)でした。

 読むひとによって色々と景色が変化するおもしろさがあります。

 ひと夏に一発当ててやれと、看板代もケチって作った海の家を中心にドラマが浮かんできます。

 走り回る子供と疲れはてた若い母親、ぼんやりと波を見ています。

 肌もあらわな水着の若いカップルが、顔についた砂を払いながらかき氷を食べています。目はきらきらと輝いています。

 焼きすぎた肌を自慢しあう若者たちの楽しそうな声が聞こえてきます。口にはビールの泡焼きいかのたれが付いています。

 その間を、汗をギトギトと垂らしながら、この家のオヤジが動いています。

 

 たぶんこの風景はこのような句で締められるのでしょう。

 「秋風や 傾いた看板 海の家」

 

「野に花、山に鳥」

 夏の楽しみはサルスベリの花。

 今年も奥道後ゴルフクラブサルスベリを見に行きました。

 昨年は咲き乱れていたのに、今年は裏年なのか、花の付きが悪いようでした。

 それでも6000本といわれるサルスベリを楽しむことができました。

 

サルスベリ
サルスベリ

 

 サルスベリを見た後に、赤い実をつける木に気づきました。

 コブシです。

 春は白い木蓮のような花が咲き、夏に握り拳(こぶし)のような実をつけます。これだけたくさんの実がついていると、壮観です。

 

コブシ

 



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