2009年2月25日号
「今週の談話」
将来、子どもが花粉症で苦しまないようにするためにはどうすればよいか―。
理化学研究所免疫・アレルギー科学総合研究センターの谷口克センター長が「花粉症にならないための9か条」を紹介されています。
- 生後早期にBCGを接種させる。
- 幼児期からヨーグルトなど乳酸菌飲食物を摂取させる。
- 小児期にはなるべく抗生物質を使わない。
- 猫、犬を家の中で飼育する。
- 早期に託児所などに預け、細菌感染の機会を増やす。
- 適度に不衛生な環境を維持する。
- 狭い家で、子だくさんの状態で育てる。
- 農家で育てる。
- 手や顔を洗う回数を少なくする。
この谷口センター長の話は、「花粉症は、ある程度不衛生でエンドトキシンの量が多い環境で育つと発症しにくくなる」という説を具体的にどうすればよいか示したもののようです。
これは、時代をさかのぼった環境に入らないとアレルギー体質から脱出できないと言うことです。
私たちの親の世代では、子供がたくさんいて、家畜と共に住んでいました。汚い子供があふれていました。結核や肺炎でたくさんの人が亡くなっています。
私たちが子供だった世代でも衛生環境はほとんど一緒でした。
風邪をひいて鼻水が出ても、中耳炎になっても放っていました。
その結果、蓄膿症や慢性中耳炎となって、大人になってから手術をすることになりました。
私たちの子供の世代からは、抗生物質のお陰で細菌感染(結核、肺炎、蓄膿症、中耳炎など)から逃れることができるようになりました。
細菌感染に罹らなくなってエンドトキシンの少ない環境になると、逆にアレルギー体質になる人が増えてきたのです。
花粉症やアトピー性皮膚炎が増えている原因はここにあるのです。
しかし、全体的に考えるとどちらが人にとってはいいのでしょうか?
薄汚い細菌まみれの子と清潔でくしゃみを連発する子とどちらが好きですか?
重症の細菌感染では人はたくさん亡くなりましたが、アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎では命は落としません。薬を利用すれば苦しさから開放されます。
花粉症などのアレルギー体質を克服するには、このような環境回帰療法は無理がありますが、医学的には免疫療法(減感作療法)が理想的です。しかし、今行われている減感作療法はまだ成熟していません。この治療で治る人はごくわずかです。どこかが、何かが足りないのです。そこがまだ分かっていません。
今しばらくは、抗ヒスタミン薬で症状を軽減していくしか方法がありません。
「野に花、山に鳥」
ヒヨドリが庭に下りてきました。
何か探しています。
ヤブコウジの茂みに入って行きます。
この赤い実を狙っていたのです。
盛んにこの実を食べています。
住宅街で騒ぎ、余り好かれない鳥です。
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