2010年10月19日号
「今週の談話」
「松山はいく博」が開かれました。
その催しの一つとして、朝日新聞俳句欄の選者による選句会「朝日俳壇選者とともに特別公開in松山」が10月18日にありました。
月曜日の午後から夕方まででしたので参加をためらいましたが、恐らく二度とはない行事だと思って、2時間ほど休診にして出かけました。
選者は金子兜太、稲畑汀子、長谷川櫂、大串章の各氏です。
参加者は予め俳句を2点送っておき、その中から選者がそれぞれが入選句20句、特選句5句を選んで、会場で発表しました。
著明な俳人がひょっとしたら自分の句を選んでくれるかもしれないという淡い期待と、変な自信に満ちた気持ちをもって会場に行きました。
会場は俳句の会では当然のようにほとんどが高齢者で、それなりの熱気に包まれています。
最初に市長(代理が出席)などの挨拶がありました。
次いで選者の自己紹介です。金子兜太さんは90を過ぎているし、稲畑汀子さんも貫禄のある方で、お二人は言いたい放題です。
長谷川櫂さん、大串章さんは品のいい紳士という雰囲気が漂っています。
選句が始まりました。
856句が投句されていて、その中から優秀句が選ばれます。
選ばれた人は立ち上がります。
この会に参加されている人は、朝日新聞の俳壇に投句している常連さんがほとんどのようで、全国から松山の県民文化会館まで来られています。
みなさん自信ありげの様子で、ふと入学試験の一こまがよみがえりました。
全句の一覧表が配布されていて、それを読むとみなさんとてもお上手です。
これだけの選者から目の前で選ばれると、選ばれた人は子供のように喜んでいます。
選ばれた句は選ばれたとたん光を放ち始めるから不思議です。
選ばれない句は役にたたない道具にしか見えません。
とうとう私の句は選ばれませんでした。
大変疲れた2時間を無駄に過ごしたと肩を落して帰り、夕方4時から診療を行いました。
句会は楽し、されど悲し。
私の無視された句です。
軍艦の霧笛に遅れ冷奴
秋桜の愛されていて揺れ易し
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