週刊 談話室  
■戻る
 

2010年11月19日号

「今週の談話」

60才 女性

半年前からめまい感があります。
色々治療を受けてきたが治らないと、来院されました。
一日中ふらっとする感じが続いています。
検査では、一般的なめまいには当てはまりません。
血管性めまい、腫瘍性めまいも否定的です。
このようなときは、入念に背景を聞き取らねばなりません。
継続的に飲んでいるくすりが怪しいと思いました。

この女性は高血圧症狭心症があるため多くのくすりを飲んでいます。
くすりの注意書きには、これらのくすりのほとんどに副作用としてめまいふらつきが生じやすいと書かれています。
特に半年前から狭心症に対するくすりを飲み始めてからめまい感がひどくなったそうです。
内科医に相談の上、一週間そのくすり中止してもらいました。
すると、ふらふら感は取れました。
しかしまだフワッーと抜ける感じがあるそうです。

循環器系のくすりにはこのようなめまい感を伴うことは、仕方のないことのようです。
これらのくすりを中止することはできないので、くすりを飲めばめまいがおきることを自覚してもらうようにしています。
このめまい感も重篤な症状ではないので、これでいいと思います。

*

紅葉

秋も深まると、落ち葉が増えてきます。
紅葉を楽しむことが多いのですが、最近は落ち葉を見て考えることの方が多くなりました。
葉が落ち、木に隙間が多くなれば、寒い風も身に染みてきます。
仲間が減っていく寂しさを覚えます。
枯れ葉が積もっていくと、周りの空白が奪われていきます。
私たちの人生の余白が減っていくように見えます。
しかし、この残った余白を見るとまだまだ自分の生きる場所は残されていると感じます。

枯れ葉

黄落や余白を残し積もりたり



■戻る