2011年4月28日号
「今週の談話」
NHKBS放送の「若冲ミラクルワールド」は中々の力作でした。
伊藤若冲の絵はまさにミラクルで、どうしてこんな絵が描けるのだろうかと、不思議に思っていましたが、その長年の謎を解いてくれました。
若冲の傑作「動植綵絵」(宮内庁所蔵)の中でも「老松白鳳図」の白鳳の鮮やかな白さが不思議で仕方がありませんでした。
絵の具が違うのかと思っていましたが、それは白、黄、黒の絶妙な組み合わせから生まれていたのです。
様々な分野の専門家の取材を通して、科学的にこの謎解きが行われました。
画布の表には白を裏から黄土色を塗り、さらに肌裏といわれる裏地に黒布を張り付けていたのです。
黄金の輝きにはこの三色が必要で、これに若冲が気づいていたというから驚きです。
伊藤若冲は細密画で知られていますが、色彩を鮮やかにし、立体的にみせる工夫を凝らしていて、見るものを飽きさせません。
江戸中期の画家、伊藤若冲は10年の歳月をかけて30幅の「動植綵絵」を完成させました。この絵は京都の相国寺に寄贈され、その後宮内庁に移りました。
若冲の絵は相国寺承天閣美術館や金毘羅宮にもあります。
個人コレクターではジョー・プライスが有名で、「プライス・コレクション〜若冲と江戸絵画展」がかつて開かれたことがあり、私は東京まで見に行きました。そのときの感動は今でも記憶に残っています。
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