2014年10月3日号
「今週の談話」
時々、耳鼻咽喉科の病気に対する質問を受けます。
残念ながら、個人的質問に詳しく答えることはできません。
そのため、この欄で回答を行うことにしました。
「今週の疾患①〜扁桃炎」
扁桃炎を繰り返す人に私が行っている治療法はレーザーによる扁桃への照射です。
繰り返す扁桃炎の扁桃の中には病原菌が住みついています。普段は休眠していますが、体調が悪いと活動をはじめ扁桃炎を起こします。
この病原菌を減らすことを目的とした治療法がレーザーによる扁桃照射法です。もちろん、扁桃腺を取り去ることが一番いいのですが、その前に治す方法があれば、そちらの方がもっといいでしょう。
病原菌はタンパク質ですから、熱でタンパク質を変性させれば扁桃の炎症を減少させることができます。また扁桃組織はレーザーの熱により温められ免疫物質が生産され炎症を抑えます。
一方、アレルギー性鼻炎の治療法として鼻腔粘膜レーザー照射法があります。
レーザーの熱により病的鼻粘膜を変性させアレルギー反応を抑制する治療法です。治療成績は約80%程度です。レーザー照射中に鼻水の出やすい人は治りにくいようです。
このアレルギー性鼻炎のレーザー治療法を慢性的に扁桃炎を繰り返す人に応用した治療がレーザー照射による扁桃炎の治療です。
従来より扁桃に熱を加えることにより扁桃に寄生している病原菌を減らす方法がありました。電気凝固による焼灼法などが知られています。
しかし、電気凝固による扁桃焼灼法は痛みが強いので、私は止めました。
それに代わるものとして私はレーザーを使いはじめました。
この治療の特徴は痛みがほとんど無いことです。簡単にできます。
治療効果も良好です。アレルギー性鼻炎の治療成績とほぼ同じです。
一回の照射で年に5〜6回程度扁桃炎を繰り返していた人が治ってしまった、ということは何例もあります。
この治療で治らない人もいますが、その方には扁桃腺を取る手術をすすめています。
「今週の写真と俳句」
この先はシルクロードや鰯雲
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