週刊 談話室  
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2015年3月19日号

「今週の談話」

春先の天気は温くなったかと思うと、寒さがぶりかえしたりします。

晴れ間は長続きしなくて、雨が降ったりやんだりするあいにくの天気が多くなります。

スギの花粉はやや少なめのようで、例年よりも軽いと言う人が多いです。

それでも、3月の中旬はスギ花粉の飛散がピークなので、急に鼻が詰まって眠れないと言う方も多くなります。

インフルエンザ6月頃までだらだら続くのが普通です。

今年は、3月になって急にB型が流行りはじめました。子供から大人までB型インフルエンザが見られます。

インフルエンザを判定する迅速試験は、十分量のインフルエンザウイルスの爆発がないと陰性にでます。インフルエンザ陰性と判定されても本当はインフルエンザ感染の初期であることが多いのです。

インフルエンザの初期は花粉症に似て、やたらと鼻水(水様性)がでます。のども痛くなります。熱は微熱程度です。

これらはインフルエンザウイルスを排除しようとする体の反応です。

検査は陰性でも疑わしいときはインフルエンザの治療をすることが大切です。陰性の時の治療は、ウイルスが少ない時期なので、インフルエンザに対する治療が早いほど効果が高く、1日で治ることが多いです。

本当は、鼻水、咳、咽喉の痛み、関節痛、高熱となっているときは、インフルエンザの炎症が進んでいるときなので、抗インフルエンザ薬も効きにくいし、治療しても治り難い状態になっています。この時期は自然治癒力を期待しなくてはなりません。

インフルエンザは早期発見、早期治療が一番大切です

「春の兆し」

早春の庭の椿を撮ってみました。

白と紅の侘助です。

「飯島晴子の俳句」

枯蘆の流速の中村昏るる

蛍とび疑ひぶかき親の箸

月光の象番にならぬかといふ

寒晴れやあはれ舞妓の背の高き

泉の底に一本の匙夏了る

十薬の蕊高くわが荒野なり

昼顔のあはれ途方に暮るる色

気がつけば冥土に水を打ってゐし

葛の花来るなと言ったではないか

などの難解な俳句で知られる飯島晴子の俳句の解説を試みました。

古典や民族学に興味を持っていた飯島晴子の俳句は解説抜きには読みがたいものが多いです。

その中でも晩年の「葛の花来るなと言ったではないか」はとくに私の興味をそそりました。

この句に対する私の考えをまとめました。

葛の花来るなと言ったではないか(飯島晴子)

飯島晴子の俳句は古事記、万葉集、民話、神話などからつまみ出した言葉を巧みに配しているため、教養の浅いわれわれにはミステリアスな壁として立ちはだかる。それは概して難解であるが簡単に解けるものもある。しかし、それが迷路の入口であったりする。この句は晴子の最晩年の句にして平明である。自らの死を暗示する不気味さも孕んでいる。

葛の花は夏から秋にかけてどこにも見られる花である。風に吹かれると葛の葉は白い裏面を見せ、青空に向かう濃艶色の花が突然現れる。白い口の中の赤い舌のようでもあり、切り裂かれた肉体から飛び出した内臓のようにも見える。葛の蔓は何かの触手の様で、捉まれば異界に引っ張り込まれるような恐怖を味わうことになる。

かって葛の茂みに入り命を落した人は多かった。茂みに入ればその先は溜池や沼地があり、谷間に続く崖であったりする。人も馬車も誤って落下した。

この句は「葛の花」が「だから来るなと言いただろう」と谷底に身を落とした人をたしなめているように読める。また、「葛の花には近づくな」と溜池に行くことを父親に注意されたのに、こっそり近づいて行く少女の後ろ姿も映しだされる。しかし、「葛の花」は死後の晴子の姿ではないか。晴子はあなたを秘かに連れに来ているのかも知れない…。



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