週刊 談話室  
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2015年6月10日号

「今週の談話」

梅雨に入り、もやもやした気分の日々を過ごしていますが、紫陽花は雨を湛え生き生きとしています。

日本の土壌は基本的に酸性なので紫陽花青色になりますが、赤系の色を保つためには土壌をアルカリ性にしなくてはなりません。そのために石灰や木灰を施したりします。私は鉢物の紫陽花を買ってきては庭に植えていますので、そのような工夫をしないと、きれいな色を保つことができません。

紫陽花

「のどが痒くなります」

のどに痒みがあると言って9歳の女児が来られました。

「2日前から急にのどを痒がっています。花粉症でしょうか?」と母親は心配しています。

「お風呂に入ったらひどくなりませんか?冷たいものを好みませんか?」と聞くと、「先生の言われる通りです」と答えました。

「これは食物アレルギーと思います。何か今まで食べたことのない果物を食べませんでしたか?」と尋ねました。「あっ、そういえば一昨日キューイフルーツを初めて食べさせました」と、合点したように目を輝かせました。

「これは、キューイフルーツのアレルギーですね」と説明して、抗ヒスタミン剤を出しました。

果物による食物アレルギーにはイチゴ、メロン、マンゴー、スイカなどが知られています。

症状は口の中が痒くなったり、唇が腫れたりします。ひどくなるとアナフィラキシーショックを起こすこともあるので、注意が必要です。

「俳句鑑賞〜藤田湘子の一句」

七月や雨脚を見て門司にあり

門司港駅を出ると、それまで晴れていた空がにわかに暗くなり雨となった。雨脚は早まり強くなる。夕立だ。ひんやりした空気に駅は包まれる。走って近くのビルに飛び込んだ。雨に濡れた頭をハンカチでぬぐいながら、エレベーターに乗る。

7階のボタンを押す。向かう先は最上階である。エレベーターを降りると、アンティーク調の喫茶店の入り口が見える。中に入ると、広い室内には数組の人が談笑しているだけだ。窓際に座り、ホットコヒーを注文する。ライトアップされたレトロ調の駅舎は雨の中に佇んでいる。雨脚はサーッと門司の古い建物を濡らしながら、西に向かって走っていく。雨脚を追うと、関門橋が霞み、下関の灯が見える。関門海峡は大小の船が白波を立て、ボーッツ、ボーッツと霧笛を響かせている。幾多の歴史がここから生まれ、人々が走り去って行った。コーヒーが来る頃、靴音を響かせ女性が入ってきた。髪は雨に濡れている。



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