週刊 談話室  
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2015年8月27日号

「今週の談話」

台風が九州では猛威を振るいましたが、松山では雨が降りやや風が強い程度で幸いでした。

台風が来る前のお盆長崎で過ごしました。妻の父親の初盆ために長崎に夫婦で行きました。家族だけで父の霊を迎え、見送りました。

この日の夕方からは精霊流しが賑やかに行われていて、しばし見物しました。

中国から由来しているものと思われ、爆竹を鳴らし、大騒ぎをして故人の霊派手に送る行事です。

精霊船は手に抱えるほど小さいものから、10メートルを超えるものまで大小さまざまです。

この行事もまた高い費用、かぎ手不足が問題となり、さらに市の交通規制が強くなり、年々小振りになっている様子でした。

精霊流し

爆竹の煙の中に霊送る

「滑稽俳句集〜滑稽の復権〜八木健選13年」

13年にわたって俳句雑誌「俳壇」に掲載された、八木健さんが選評した読者の滑稽句俳句を一つにまとめた本が出版されました。

俳句正岡子規写生を唱え、高浜虚子花鳥諷詠を経て隆盛を迎えていますが、皆が同じものを題材に写生することから、今ではすっかりマンネリ化して刺激の乏しい文芸になっています。

この言い知れぬ俳句界の淀みを打破し、俳句を活性化させようと考えたのが八木健さんです。俳句の出発点は滑稽であると喝破し、これを世に滑稽俳句を広めようと努力されています。その答えの一つがこの「滑稽俳句集」です。

わたしはこの方向性は正しいと思っています。

文芸の笑いといえば川柳があります。川柳は広く万民に受け入れられています。

それはそれでいいと思います。

しかし、滑稽俳句も川柳の笑いと変わることはありません。

俳句とは何でしょうか。五七五の韻律季語を入れたものです。季語が大切です。

季語が入ることにより、おのずと詩が生まれるのです。

俳句の詩とは何か、「五七五+季語=詩」です。そこには自然と情感が漂います。

文芸にはおかしみ、笑いがあったほうが豊かな表情が生まれます。

滑稽俳句とは俳句を豊かにするものです。

「笑う門には福来たる」といいますが、笑いが健康の秘訣でもあります。

長い間、慢性中耳炎で耳漏が止まらなかった方が、ディズニーランドに行ってはしゃぎまわったら、耳漏が治ったという例があります。

笑いは免疫力を高め慢性炎症を治すこともあるのです。

正岡子規は「滑稽も亦文学に属す。然れども俳句の滑稽川柳の滑稽とは自ら其程度をにす。川柳の滑稽は人をして抱腹絶倒せしむるにあり。俳句の滑稽は其間に雅味あるを要す」と記していますが、そういうことはありません笑いの本質は同じです俳句は季語があり、季語に支配されるため、下品な笑いが生まれにくいという差があるだけです。

季語があるだけで、俳句の笑いには情感を伴うことになるのです。これが、川柳との大きな違いです。

八木健さんの滑稽俳句の啓蒙活動の効果はじわじわと広がっています。

著名な俳人滑稽俳句をたくさん作るようになっています。

今、俳句の潮流は滑稽俳句へと流れています。



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