2016年3月24日号
「今週の談話」
「掌蹠膿疱症の治療〜その1」
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)は膿疱が手と足にできる病気です。皮膚科疾患ですが、扁桃腺内の毒素が原因という説があるため、耳鼻科医も治療に参加します。
日本皮膚科医会の説明 www.jocd.org/disease/disease_17.html によると
「掌蹠膿疱症とはその名の通り、手のひら(手掌)、足の裏(足蹠)にうみを持った小さな水ぶくれ(膿疱)が次々とできる慢性の皮膚疾患です。手のひらや土踏まず、かかとなどに赤みができ、次に膿疱ができ、しばらくすると茶色っぽい
かさぶたになり、皮がむけますが、また新しい膿疱が別の場所にできるということを繰り返します。ひどくなると、手のひらや足の裏全体の皮膚が赤みを帯び厚くなり、うす皮がむけひび割れし、痛みを伴います。また、膝や肘などに赤みができたり(掌蹠外皮疹)、爪が変形することもあります。ただ、この膿疱は一種のアレルギー反応によって白血球が集まったと考えられ、細菌は無く、体の他の部位や他人にうつったりすることはありません。
次に掌蹠膿疱症の原因ですが、以前より、扁桃腺炎や虫歯、歯周囲炎などの感染病巣と密接に関連していることが知られており、扁桃摘出や歯科治療により劇的に皮疹がよくなる例がしばしばあります。また喫煙(約8割が喫煙者)や歯科金属のアレルギーの関与も指摘されており、禁煙や歯科金属除去が効果のある場合もあります。しかし、実際はこれらの原因が見つからないことも多く、この場合は症状を抑える治療となります。主に副腎皮質ホルモン軟膏や活性型ビタミンD3軟膏の塗り薬で赤みや膿疱を抑えますが、治りにくい例では、PUVA 、ナローバンドUVB、エキシマライトなどの光線療法や、抗生物質、エトレチネート(ビタミンA誘導体)、ビオチン(ビタミンH)などの飲み薬を、症状に合わせ、組み合わせて治療します。このように治療していくと、症状の増悪はありますが、通常は、平均3〜5年ぐらいでよくなってきます」
と説明されています。
46才の女性が半年以上前から掌蹠膿疱症になり、皮膚科で色々と治療するも治らないと言って昨年11月末に来られました。私が掌蹠膿疱症に対して漢方治療(漢方薬の内服と漢方軟膏の塗布)や上咽頭処置、扁桃腺にレーザーを当てる方法などで治療しているという情報をネットで検索したそうです。
さっそく治療を開始しました。上咽頭処置、扁桃処置、軟膏処置、漢方薬(荊芥連翹湯→柴胡清肝湯)で治療しました。約3か月後には手はすっかりきれいになり、足は膿疱が取れて皮膚の再生が行われています。このまま治るのか、再発するのか、しばらく見ていきます。とりあえず、その治療の第一報をいたします。
なおこの治療は主婦湿疹といわれる手の病気にも同じ治療で効果が見られます。

「ぽぽちゃん人形」
娘が第二子を出産のため、上の子を連れて里帰りしています。
2歳なので、遊んでくれる人をいつも探しています。
私のところに来て「あそぼ、ぽぽちゃんとあそぼ」と言われひっくり返りました。ぽぽちゃんとはお人形さんです。着せ替えをさせたり、豊富な小道具を使ったりして遊びます。いわゆるお人形さんごっこです。
ある日、大事にしているぽぽちゃん人形の顔、身体にボールペンでいたずら書きをしてしまいました。
ボールペンを消そうとアルコール綿で拭ったり、汚れ落しの特殊洗剤を使ったりしましたが落ちません。最後には全身をお湯で洗いましたが直りません。
とうとう、洗濯物と一緒に外に干して乾かしました。
油性ボールペンのインクを消すことは難しいようです。

「今週の俳句」
愛媛新聞に掲載された(3月12日、19日、26日)私の俳句です。
面接へ行く淡雪を払ひつつ
腐葉土に落ちる椿のひと呼吸
胸に湧く愛の言葉や咳一つ
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