2016年8月14日号
「今週の談話」
様々な問題をはらみながらリオデジャネイロ・オリンピックが開かれています。
低迷が続いていた柔道はメダルラッシュで、「お家芸」の復活と報道されています。
久しぶりに見る柔道は、ルールが大きく変わっていました。
パイプいすに座っていた副審は畳から下がり、もっぱらビデオ判定をしているようです。そのせいか畳の上がすっきりしています。過去の大会での様々な誤審が話題になっただけに、今回は審判団がよく勉強をしていて、明らかな誤審は無いように見えました。
しかし、気になるのは選手が牽制ばかりして、中々組手を取らないことが目立つことです。指導の制度があるのですから、明らかに組手を嫌う行為には指導ポイントを課すべきではないでしょうか。自分に有利なポイントを取ると、すぐに逃げの態勢に入り、組手を避けてばかりで興味が削がれます。
これからはレスリングが登場しますので、さらなるメダル獲得に期待がもてます。
薬物疑惑をかけられている国はメダル獲得が低迷しています。やはり薬の力でメダルを取っていたのだと、つい思ってしまいます。
「ブータン〜しあわせに生きるためのヒント」
愛媛県立美術館で「ブータン展」が開かれています。たいへん地味な展覧会のせいか、見物する人はまばらで、高齢者が自分と同じような顔のお面(動物や悪魔の仮面)を興味深く覗き込んだり、小さい仏像にすこしがっかりした表情を浮かべたり、精密な織物を熱心に見つめ、つい触って、係員から注意されたりと、なごやかな時間が館内を流れています。
ブータンは世界でも最貧国の一つといわれ、水力発電の電力以外に外貨を稼ぐものは少なく、不幸と見えるのにそれを逆手にとって「世界一幸せな国ブータン」として国を売り出しています。しかし、これは国の目標であり、実際の幸福度は6.1と、日本の6.6を下回っています。
かって日本もそうであったように、物質文明に恵まれていないと精神文明が豊かになります。競争原理が少なく、大家族主義の社会は幸福度が高いのです。私たちも物質に恵まれない貧困の時代を生きてきましたが、その時の方が今より幸福度が高かったように思えます。
日本人とブータン人は、外見が非常に良く似ていて、ブータンは大の親日国として知られ、日本とブータンの関係は、皇室・王室間の交流、経済協力等を通じて友好関係にあります。農業は日本人の西岡京治氏の指導で飛躍的に改善されました。今は青年海外協力隊が日本から派遣され、様々な分野でブータンを援助しています。
ブータンは、気候・植生が日本とよく似ていて、仏教文化の背景も共通で、日本人の郷愁を誘います。照葉樹林地帯(ヒマラヤ山麓-雲南-江南-台湾-日本)に属している一帯では類似の文化的特徴がみられるのです。
男性の民族衣装「ゴ」は日本の丹前やどてらに形状が類似していることから、呉服との関連も言われています。
会場入り口にはこの「ゴ」が展示されていて試着できました。繊維を密に編んでいるために、重く温かく感じました。
売店で現国王夫妻の絵葉書を買いました。国王はアントニオ猪木をハンサムにしたようだし、王妃は近くのきれいなお姉さん風で親しみがもてます。
この写真はワンチュク国王ではなく民族衣装「ゴ」を羽織った私です。

空蝉やブータン国の幸福度
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