週刊 談話室  
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2016年11月17日号

「今週の談話」

急に寒暖の差が激しくなり、気が付くと庭の紅葉(もみじ)がきれいに色を付けてきました。まだ、3割程度の紅葉(こうよう)ですが、しばらく楽しめます。

紅葉

天気の良い日は、少し外に出たくなります。

この日は、大島吉海薔薇公園に行ってきました。

薔薇の手入れは大変難しいのですが、この公園では無数の薔薇きれいに咲いていました。行楽客は思ったほどいなくて、薔薇を見るだけの公園は集客力が弱いようでした。

薔薇

このあと、少し足を延ばして、生口島の平山郁夫美術館に行きました。

ここの美術館に行って、平山郁夫の作品を見るのが好きです。

静かな館内で作品をゆっくり鑑賞すると、こころが洗われ、浄化されていきます

ここで頂いたレモンティーが美味しかったです。

その帰りに松山のある喫茶店に寄りました。店を出るときれいな夕日がちょうど、ビルの谷間に落ちる頃でした。その店の旗を通して夕日を映しました。

夕日

「俳句鑑賞〜長浜勤の一句」

本籍に鳥の巣一つありにけり

本籍はたいていが代々続く家であれば、その住所に置くことになる。親戚縁者が少なく、また何かの理由で田舎に帰ることができなくなった人は現住所を本籍にすることも可能である。しかし一般的に本籍と言えば、生まれ育った田舎の風景である。幼友達がいて、神社仏閣があり、実家を守る親族がいる。あるいはすでに一族は没落して荒れた家が残っているだけである。実家とせずに本籍とわざわざ言って、読者を惑わしている。実家と言えば現実的であり、本籍と言えばミステリアスな響きを伴うから微妙である。さて、この本籍地にはかって繁栄した一族が住んでいたがいつの間にか没落し、荒れ果てた家屋が残り、草の伸びきった庭には大きな樹に鳥の巣が一つ残されているのである。この巣を作った鳥はすでに飛び立ち、荒れた巣は風に吹かれるままになっている。本籍の荒れた家残された鳥の巣が絶妙に響きあってはいないか。本籍を離れた私巣を離れた鳥に共感を覚え、遠くの山を眺めながらその鳥の姿を想像し、自分と鳥の境遇を重ねているのだ。果たして、この鳥は自分ではなかったのか、と頬に冷たい風を感じながら感慨に耽っている。



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