週刊 談話室  
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2017年2月26日号

「今週の談話」

スギ花粉が飛び始め、スギ花粉症の人とインフルエンザの人が混じり合った外来となっています。

花粉症の新しい治療法として、スギ花粉エキスの舌下免疫療法が話題となっています。

以前から行われていた、スギ花粉エキスの皮下注射免疫療法の簡易型です。

私は長い間このスギ花粉エキスの皮下注射免疫療法に携わってきました。

画期的な根本的治療法と言われていたのですが、結果は期待どおりではなく、ほとんどの施設がこの治療法から撤退しました。

それに代わるものとしてスギ花粉エキスの舌下免疫療法が最近開始されました。

皮下注射法で成功したとは言えなかったので、舌下療法が成功することはないだろうと私は思っていました。しかし、ある大学の報告では驚くべきことにその治療効果は70%~80%と発表されました。

千葉大学附属病院はこのほど、スギ花粉症を対象とした舌下免疫療法を受けている患者のうち、約8割が症状の改善を実感していると発表した。2014年10月に保険適用となった同療法は、スギ花粉エキスの1日1回投与を最低2年は継続する必要があるが、自宅でも可能なため患者負担を軽減する新たな治療法として期待されている。同院では治療に加えて予防にも効果があると見ており、予防治療を目的とした臨床試験にも取り組んでいる。千葉大学病院では、耳鼻咽喉・頭頸部外科教授の岡本美孝氏を中心に他の5施設とともに舌下免疫療法を実施している。2014年10月から2015年1月に同療法を始めたスギ花粉症患者102人にアンケートを行ったところ、「とても効いた」26%、「効いた」33%、「やや効いた」19%と約80%が症状の改善を感じる回答を寄せた。例年との症状比較でも、「軽かった」69%、「中程度だった」20%と治療の効果を示唆する回答が大半を占めた。

このような良好な結果報告は皮下注射免疫療法でも行われていたため、私はあまり信用していませんでした。そして、最近、ヨーロッパからの報告で、スギ花粉エキスの舌下免疫療法2年間の治療期間では効果が確認できなかった、という記事を見かけました(3年の治療期間では効果があったという報告があります)。

中等度~重度の季節性アレルギー性鼻炎患者に対する舌下免疫療法の継続治療期間について、2年間の効果について検討した結果、フォローアップ3年目(治療中止後1年時点)の鼻アレルギー反応の改善に関してプラセボとの有意差は示されなかった。英国・インペリアル・カレッジ・ロンドンのGuy W Scadding氏らが、無作為化二重盲検プラセボ対照試験の結果、報告した。舌下免疫療法および皮下免疫療法は、季節性アレルギー性鼻炎に効果的であり、3年間継続治療を行うと、治療中止後2年間は症状の改善が認められていた。研究グループは、治療期間を2年とした場合の効果について調べる検討を行った。JAMA誌2017年2月14日号掲載の報告。

2年間の治療で効果がなかったものが、3年間の治療なら効果があるという報告がどこまで信頼がおけるのか、この治療法が本当に効果的なのかどうか、もう少し時間をかけてその結果を待ちたいと思います。

「苔玉の春」

苔玉を受付カウンターに置いていたところ、その中に植えられていた雪割草の花が開花しました。雪割草雪国ではない我々にはたいへん珍しい花で、小さな可愛い紫色の花弁が清らかです。

雪割草は北国の花ですが、色々な品種があり、四国地方でも見かけるそうです。

しかし、愛媛新聞社発行の人里野草図鑑には雪割草は載っていませんでした。

北国の雪の中でみつけるこの花は本当にきれいだろうと想像します。

逆立ちのキユーピーマヨネーズ春一番



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