皿が嶺登山
久しぶりに山に行きました。
目指すは皿が嶺。
学生時代に久万の六部堂から二回登ったことがあるのですが、今回は重信の上林からのルートで登りました。
私はこのルートは初めてなので、ベテランのFさんに案内してもらいました。
足立の庄を通って植林内を抜け、「風穴」まで車で行きます。
「風穴」の駐車上でリュックを担いで、山歩きのスタートです。
「風穴」に行くと、穴の周囲には冷気が吹き出ていて涼しい。
穴にはヒマラヤ原産の青いけしが栽培されていました。
このけしは天上の妖精といわれるメコノプシス(ベトニキフォリアか?)です。
25℃以下でないと生育しないといわれています。
誰が育てているのでしょうか?素晴らしい。
作庭で有名な作家の丸山健二氏はその本(「夕庭」、「荒野の庭」)で栽培に成功したメコノプシスをうれしさいっぱいの様子で紹介しています。

「風穴」を後にして登山を開始しました。
山道の沿道にはギンバイソウやジュウヤク(ドクダミ)の群生が見られます。
ヤマボウシの大木もありました。

中腹までは30分程でたどり着きます。
走りこんでいたので、足は軽快です。
中腹の休憩所には、中高年の登山客が多く目に付きました。
みんな、満足感の表情で汗を拭っています。

中腹で休んだ後、竜神平まで20分ほどです。
ヤマアジサイのくすんだ青色が渋い。
白いヤマアジサイに見える低木はノリウツギでしょうか?

「アッ、咲いてる」とFさん。「ササユリが咲いていますよ!」
熊笹の中にぽつんとユリが咲いています。孤高のユリです。

「竜神平」は一面に草が茂っています。
平原の向こうにはハンカイソウの群生があるみたいで黄色く見えます。
前に登ったときには、ここでキャンプしましたが、今はテントを張れるような場所がありません。

ここで休んで、おにぎりをほお張りました。
山で食べるおにぎりは美味しい。
空気が澄んでいて、酸素がおいしいから、飲むもの食べるものがおいしい。
山頂まで歩いていると、ツツジも咲いていました。
あと少しというところで、急に大腿筋(内側広筋)が痛くなりました。
山頂は登っても見るべきものはあまりないので、無理せず山頂をあきらめて下りることにしました。
走りこみが少なかったようです。トレーニング不足でした。

下山のとき、Fさんにマムシグサ、ハガクレツリフネ、ホトトギスを教えてもらいました。

帰るとき、上林のハス園に寄り、ハスを見ました。
ここから見ても、皿が嶺はやはり穏やかな山です。

やはり、山はいい。
足腰を鍛え直して、また登ります。
(2006年7月17日号から)
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