2004年12月6日・13日合併号
「今週の談話」
ある友人から、「最近“掲示版”をよく見るのだけど、先生のことが書かれていたよ」と情報が寄せられました。「まさか、悪口じゃあないだろうね」と聞くと、「ほめてたよ」と言われました。
気になったので、ネットを開いてみました。愛媛の医療関係のコーナーに書き込みがされていました。
「“いぼ”の治療にいい病院はないか?」という質問に、「久我耳鼻科に行って見なさい」という答えを書いていました。実際のところ私の行っている皮膚科領域の治療は、漢方薬や生薬軟膏を生かしたアトピー治療が主なのですが、“いぼ”であれば、漢方薬による治療をしています。
ついでに、この医療コーナーをざっと読んでみました。
「いい病院を紹介してくれ」という素直な質問とその返答もありますが、病院に対する苦情、医師に対する不満なども見受けられます。なるほどと思えるものから、少し考えすぎかなと思えるものまで、色々です。
読んでいて、私なりに思いついたことを述べて見ます。
一般的に患者さんの多い外来では、医師には早く次の患者さんを診てあげたいと思う気持ちが、一人ひとりにかける診察時間を少なくさせます。ここに、丁寧にみてくれないという患者さんからの不満が生まれます。仕方ないけど、大変残念なことです。時間をかけて丁寧に診たいけれど、それができない悔やみが常に医師の心に残ります。
救急病院は、切迫した急患を診るのが業務です。急を要しない病気の場合は、昼間にその専門医に診てもらう方がはるかに得します。急を要するかどうか判断がつかないこともあると思いますが、放っておくことができない致命的な病気であるかどうかということが一つの基準となります。しかし、境界域の病気は判断しにくいでしょうね。
医師の態度は意外と気になるものです。患者さんは、診てもらうという、受身の弱い立場にあります。威張ったような、高圧的なものの言い方をされると、当然気分を害するでしょう。医師は患者さんの話しを聞く、体を診るということが仕事ではありますが、医師の側から判断するのではなく、医師も立場を変え、頭を切り替えて、患者さんの立場に成り代わってみると、患者さんの訴えたいことがよく分かってきます。
私は医師と患者さんとの関係は、技術的な能力に対する評価の他に、人間的な相性も深く関係していると思っています。患者さんの医師に対する評価は、医療技術に対する評価の他に人間的に好き嫌いという感情的な評価も付随しています。人間は誰にも相性があります。医師と患者さんの間にも相性があるのです。
どんな医師も真剣に、誰にも満足してもらいたいと考えて、診療に当たっていると思います。しかし、忙しい病院では、待ち時間が長くなる、診察してもらう時間が少なくなるというが事態が発生することは残念なことです。救急病院は急患を扱う施設であることは、予め知っておいてもらいたいと思います。人間関係は医師と患者さんの間でも重要です。相性が合わないと、医師を信頼できなくなるでしょう。
誰も自分だけは、待ち時間が少なく直ぐに見て欲しい、時間をかけて丁寧に診て欲しいと思っています。残念ながらここに理想と現実のギャップを生む源の一つがあります。
*
白詫び助が今年はよく花を咲かせています。
一時枯れかかっていましたが、元気になりました。
椿の中でも、小輪の一重で花弁は5〜6枚とはかなく、寂しげな花です。
茶花として人気があります。
「今週の患者さん」
生後5ヶ月の赤ちゃん。鼻水と鼻づまりがあると言って連れて来られました。
膿性鼻汁が見られます。耳を診ると中耳炎になっています。母親が心配そうにのぞき込んでいるのを見ると、こんな小さい子に薬を余り使いたくないし、鼓膜切開もしたくないと思いました。
最初は鼻水を吸い取るだけで様子を見ていましたが当然ながら全く治りません。次は去痰剤(病的粘膜を改善する作用がある)のシロップを出してみましたが、これもだめでした。ここでふと思いついて、漢方薬の辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)を飲みやすいように工夫して出してみました。すると、徐々に鼻水が減ってきました。耳の貯留液も減って中耳炎も改善してきました。2週間もすると見違えるほど良くなりました。母親の笑顔が、良くなっていることを物語っています。
辛夷清肺湯は主に副鼻腔炎の治療薬です。私は、鼻水が出て治りにくい人に年齢を問わずよく使います。私の好きな処方薬の一つです。
「ゴルフdeハッピー」
この日の対戦相手はFさんです。彼の方がやや上手なのですが、勝負では勝ったり負けたりです。この日は前半・後半の勝負です。
前日の激しい雨は去りましたが、まだ小雨が残っています。冷たい風も吹いています。コンディションは良くありません。
私はOBを連発して、前半は55と大たたきです。Fさんは無難にまとめて46でした。前半は私の大負けです。
後半は雨も上がりコンディションが良くなってきました。よしがんばるぞ、と宣言しましたがドライバーのスライスが治らず、OBが止まりません。勝負を完全にあきらめていると、途中から調子が上向いてきました。その頃逆にFさんの調子がおかしくなり始めました。後半の8番を終わってみると、1打差まで詰めていました。最終ホールに逆転がかかってきました。私は1打目をナイスショット。2打目は池に入る寸前で助かり、3打目の寄せがピンにピッタリです。そしてワンパットで沈めてパーを取りました。Fさんはちょっともたついてダブルボギー。ついに逆転しました。53打のはずかしい成績でしたが、やっと後半だけ勝てました。(この日は本当に下手でした)
|