2004年7月26日号
「今週の談話」
今年の夏は異様な暑さが続いています。昨夏が逆に冷夏であったのとは対照的です。日照りが続くと夏ばてになる方も増えてきます。
我が家の愛犬(黒の豆芝)もばて気味です。久しぶりにシャワーで洗ってやると目を細めていました。

毎年この時期に北条地区の愛媛難聴者協会の方を対象にした講演を行っています。今回も25日(日)に北条コムニティーセンターで会があり、講演を行ってきました。
講演内容は毎年少しずつ変えています。今回は「熱中症とその対策」と「元気で過ごすための免疫療法」について話しました。
「熱中症」は主に暑さから汗をかき脱水状態となり、これを原因として熱射病、熱疲労、熱けいれんを生じます。暑さの余りのどが乾く、尿が濃くなる、舌や皮膚が乾く、立ちくらみなどの症状がでてくると脱水症の徴候です。体の水分が失われてくると、血液も濃縮されます。ホルモンの分泌により脳が「のどが乾いた」と認識して、水を飲むようになります。高齢者はこの認識するセンサーが減少しているため、のどの乾きを認知する力が弱く、水を飲む量が不足して熱中症になりやすいのです。血液が濃縮されると、心筋梗塞、脳梗塞も起きやすくなります。対策として水分を多くとることが大切です。
「免疫療法」は安保徹先生の本でよく知られるようになりました。体を守る白血球には主にリンパ球と顆粒球があり、リンパ球は自律神経の副交感神経に支配され、顆粒球は交感神経に支配されていることが分かっているそうです。リンパ球が増えるとアレルギー疾患が増え、顆粒球が増えると高血圧症、消化器潰瘍などの血流障害が生じると言われています。病気から体を守るためには、リンパ球と顆粒球のバランスを保つのが大切であると、説明されています。その方法として、「井穴刺絡」が有効な方法であると紹介しています。
「井穴刺絡」は東洋医学の知恵です。私も以前からこの治療法を取り入れています。様々な病気に効果があります。「免疫療法」とは「刺絡療法」だったのです。新しい免疫理論と二千年以上も前からある刺絡療法の結びつきに新鮮な驚きがあります。
*
強い日照りでサルスベリに花芽がたくさん付いています。次々と紅い花を咲かせています。抜けるような青い空、白い雲に鮮やかに映えています。
「今週の病気」
暑い夏は水泳のシーズンです。様々な耳のトラブルが発生します。水泳の後で耳をさわり外耳道炎になります。鼻に水が入り、耳管を経て耳に細菌が入って中耳炎となります。ウエイクボードなるレジャーで、頭から海水に落ちて鼓膜を破る若者もいます。水泳のあと、慢性中耳炎を悪化させる人も出てきます。
水泳による耳の病気は、今年は特に増えています。
「今週の患者さん」
一人治すと、次々と患者さんの連鎖がはじまります。
遠くから来られた若い女性。「めまい」がありました。「頭位めまい」です。これはすぐに治せます。しばらくして、この方のお母さんが「めまい」がすると言って来られました。この方も同じ症状で、間もなくよくなりました。すると、またしばらくして、このお母さんの姉が「耳鳴り」とがすると言って来られました。
この方は、耳鳴り持ちの人によくあるのですが、何ヶ所もの耳鼻科で治療を受けてきましたが、もう治らないと言われて放っておいたそうです。こんな方はたくさんいます。しかし、この方はラッキーでした。中等度の聴力の低下とウワーッという耳鳴りです。なんとなく治せそうな耳鳴りです。耳管にエアーを送ってみました。すると全然空気が通らないのです。ひょっとした耳管が抜けると治るかも知れないと思いました。これは少し特殊な治療なのですが、この方法を用いて、耳管をなんとか通しました。すると、直ぐに耳鳴りと耳閉感は消えました。
「耳鳴り」は内耳の異常からおきている場合は治し難いのですが、耳管の異常に由来する時は治すことができます。
「ゴルフdeハッピー」
女子プロゴルファーの不動裕理さん(27)が通産30勝で永久シード権を獲得しました。今まで5人しかこの権利を持っていません。この若さでこの強さは驚きです。
「ボギーに腐らず、バーディーにはしゃがないプレースタイル」が良いのだそうです。私達アマチュアは、ボギーで腐れまくり、バーディーが来ると雄叫びをだして大はしゃぎします。お遊びですから、ストレスを発散させるのが目的ですから、思いっきり大げさに喜怒哀楽を出します。しかし、プロはそんなはしたない事をしてはいけないのです。
「サラリーマンは毎日8時間は働く。プロがそれくらい練習するのは当たり前」と言っています。すばらしい言葉です。不動裕理さんに学ぶことは多い。
|