2005年1月17日号
「今週の談話」
今年のスギ花粉の飛散量は例年の10倍程と言われています。
もうすでに花粉が飛んでいるという説もあります。
本当かな?と思って私の医院の屋上で検索してみましたが、昨日から今日にかけて、花粉は一個も見つかりませんでした。飛散も早いといわれているため、花粉検索を続けてみます。
朝日新聞の健康欄で「鼻炎のレーザー治療」が取り上げられていました。防衛医科大学の田部哲也先生が詳しく解説しています。要旨をまとめてみました。
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鼻の粘膜にレーザーを当てて、鼻水やくしゃみ、鼻づまりを抑える治療法です。アレルギー性鼻炎の患者さんに使います。 |
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局所麻酔で行い、片方10分程かかります。子供にもできます。 |
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副作用は多少鼻血がでる人もいますが、ほとんど心配ありません。 |
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これまで治療した1300人のうち、95%の人に何らかの改善が認められます。アレルギー体質は改善できません。 |
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75%の人に2年後も何らかの効果が続きます。5年以上も治療効果が続く人もいます。治療効果は個人差があります。 |
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体への負担は少なく、何回やっても大丈夫です。
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私はアレルギー性鼻炎の患者さん2600人に治療してきましたが、大体同じような感想を持っています。
私は特に、鼻づまりの強い人に効果が高いと思っています。花粉症では、花粉の飛ぶ時期に年に一回するのが一番適しているように思います。
アレルギー性鼻炎の治療は色々あります。内服薬も進化しています。眠気の少ない、効果の高い薬がいくつもあります。内服薬で十分効果のある人は、これでいいと思います。
レーザー治療は、レーザー治療だけで済ましたい人や内服薬では改善しない人に行っています。
「野に花、山に鳥」
近くの田んぼの側を車で走っていると、すずめ?の大群が餌を漁っているのを見かけました。すずめ?と思っていたら、何やら羽根の一部が黄色に光っています。何々?すずめではありません。カワラヒワです。野鳥観察を始めると、今まで気づかなかった鳥をよく発見するようになりました。カワラヒワは冬の草原や田畑でよく見かけます。羽根の黄色のマーク?に注目してください。
「今週の病気」
子供から大人まで、嘔吐下痢がよくみられます。
インフルエンザはまだ流行は見られていませんが、情報ではB型が出ているようです。私も、インフルエンザ様症状になりましたが、抗インフルエンザ薬を飲むと一日で楽になりました。
「今週の患者さん」
「かぜじゃないでしょう、扁桃炎でしょう」
若い女性が怒っています。その2日前に高熱と咽頭痛を訴えて来られました。
月に一度、扁桃腺を腫らしているそうです。今回も扁桃腺が腫れたから治療して欲しいと言われました。咽喉を診ると、咽頭、喉頭が赤く腫れていますが、扁桃腺は腫れていません。
「これは、かぜです。詳しく言えば咽頭炎、喉頭炎です。今は、扁桃炎ではありません」
アデノウイルスの感染のようだと思いながら、かぜと平たく言いました。
2日後、熱も下がらない、咽喉も痛い。誤診じゃないですか?と言わんばかりに怒って来ました。咽喉はますます腫れ、白苔も付いています。扁桃腺も少し腫れています。やはりアデノウイルスの感染のようです。喉頭ファイバーで咽頭、扁桃、喉頭をモニターに写して説明すると、やっと理解できたようでした。
5日後、症状はかなり改善していましたが、炎症は残っていたため、くすりを追加処方しました。
咽喉が痛くなり、高熱になると、内科などでは扁桃炎と言われることが多いのですが、ウイルス感染による咽頭炎、喉頭炎のことがむしろ多いと思います。
この場合は二次感染を恐れて、抗生剤も出しますが、効くのは小柴胡湯加桔梗石膏(しょうさいことうかききょうせっこう)です。
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