週刊 談話室  
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2005年1月24日号

「今週の談話」

 最近、TV番組の中に医療関係の番組が多くみられます。先ほどはNHKの番組で「かぜ薬の新事実」と題して、抗生物質を話題にしていました。

 要旨は、風邪はウイルスが原因だから病院に行って出される抗生物質は効かない。使いすぎると耐性菌を生んで逆効果だ、ということでした。

 風邪がウイルス性であることは、周知の事実です。抗生剤も効きません。ここまでは正しいです。しかし、風邪のウイルスに上気道の粘膜が犯されると、そこに細菌が入り込んで、細菌感染を生じます。ウイルス感染に続いて、細菌感染はすぐにおきます。この点が抜けています。

 風邪を引くと数日間は皆様子をみます。どうしようもなくなって、病院にかかります。この時は、既に細菌感染にかかっているのです。ゲストに大学病院で研究している先生を引っ張ってくると、この事実を説明してくれません。第一線で働いている開業医にしか、この事実は分からないのかもしれません。

 分かりやすく説明すると、ウイルス感染の時期の鼻水は水様性です。鼻からぽたぽた落ちてきます。細菌感染になると、色の付いた粘膿性の鼻水になり、黄色の痰がでてきます。

 耳鼻科医として、鼻や咽喉を見ていると、細菌感染は直ぐに起きることが分かります。もちろん免疫力が高い人は、風邪の極初期のウイルス感染の時期に葛根湯(かっこんとう)などの漢方薬を飲めば治ります。

 黄色い鼻水を出しているのに、風邪だからといって、抗生剤を出さないでいると、特に小さい子供の場合は中耳炎になったり、副鼻腔炎になったりします。

 抗生物質が無かった時代を振り返ってみましょう。青洟を垂らした子、中耳炎の子がたくさんいました。慢性中耳炎や蓄膿症(慢性副鼻腔炎)で手術が盛んに行われました。今は手術をする人は激減しています。それだけ、抗生物質の恩恵はあるのです。

 今問題になっているのは、耐性菌のことです。耐性菌を増やさないために抗生物質の使用を慎もうと言いたいのです。これは一見正しい。しかし、問題は病原菌に適した抗生物質を使っているか否かという点にあります。病原菌に合った抗生剤を的確に使うことが大切なのです。

 病原菌に合っていない抗生剤を使うと、病原菌を抑えることができず、ズルズルと無駄に抗生剤を使うことになります。このとき耐性菌が生まれやすいのです。この適切な抗生剤を選ぶテクニックは一部の医師しか知りません。これが問題なのです。

 また、風邪などの病気を治すのは、本当は薬なのではなく免疫力なのです。免疫力が強ければ、風邪は葛根湯(かっこんとう)一服で治ります。免疫力を高めること、これこそが一番大切です。

 

 

「野に花、山に鳥」

 ヒヨドリは、あちこちでみられます。

しかし、この色のきれいなヒヨドリは海岸沿いにしか見られません。

イソヒヨドリです。頭から背中がマリンブルーで、海辺では保護色なのでしょうが、庭にくると目立ってしまいます。

 

イソヒヨドリの写真 イソヒヨドリの写真

 

 

「今週の病気」

 スギ花粉は風の強い日は少し飛んでいます。症状を訴える人は増えています。

 花粉症の治療は色々あります。飲み薬、点鼻薬、点眼液が一般的です。

 そのほかに、レーザー治療、化学薬品による粘膜焼灼術、免疫療法の注射、ステロイドの注射など色々あります。医療機関で治療方法も異なります。効果も一長一短です。

 何がいいかは、個人によって差があります。色々試しながら、自分に合った治療法を見つけるのがいいと思います。


「小石展から」

 長らく整理できていなかった“小石展”の優秀作品のご紹介です。

 

 第8回 北条ユネスコ 『世界小石の芸術展』入賞者はコチラ

 

金賞 粟井小学校 岡崎史也「まねっこどりのたまごそだて」
金賞
粟井小学校 岡崎史也
「まねっこどりのたまごそだて」

銀賞
玉井藍 桑原小学校
「私の育てるひまわり」

銀賞
浮田真琴 粟井小学校
「ワニ」

銀賞
岡崎巧 粟井小学校
「ハリネズミのぽん」

銅賞
立町千晴 北条北中学校
「こそどろ」

銅賞
佐々木雅彦 愛大附属中学校
「サルの親子」

 

 


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