週刊 談話室  
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2005年3月7日・14日合併号

「今週の談話」

 最近は色々な医療情報が飛び交っています。

 少しではありますが、その中には、医療経営に関する情報も含まれています。

 医療経営のノウハウとは、効率よく利益を得るための方法論です。一方で良質な医療を行いながら、一方で医療利潤を高める方法を考える、という頭が変になりそうなことを教えています。

 ある耳鼻科の話題です。大変流行っている医院らしく、そこの流行るノウハウを教えてくれるビデオを売っています。

 そのパンフレットを読んでみると、患者さんに気に入られるための工夫の数々を書いています。なるほどと思うものから、良くやるなと思うものまで様々の項目があります。

 そのなかの一つに、週休二日にしても患者数は減らなかったという項目がありました。これを読んでびっくりしました。患者様のために、患者様のためにと言いながら、最後は自分のために週休二日にしています

 私の医院は土曜を一番大切にしています土曜にしか来られない人がたくさんいます。遠くから来る人のためにも土曜日は診療しなくてはなりません。利益うんぬんではないのです。

 またこのように努力すると、一日200人から300人の患者さんが来るようになったと書いていました。患者さんが増えることはいいでしょう。しかし、患者さんが増えれば増えるほど、治療が雑になっていきます。一人で診て、良質な医療を継続するには、せいぜい一日100人前後が適切な人数でしょう。

 葉書を出して患者さんを集めるとも書いていました。他の耳鼻科に行っている人まで取り込む作戦です。近隣の耳鼻科医の立場も考えてあげるべきです。無理やり引っ張り込むのは、品がないし、他の耳鼻科医に失礼です。

 このパンフレットは捨ててしまいました。

 私はこのようなやりかたは好きではありません。

 医療行為は良質な医療を提供すること、それだけです。普通にやっていけば患者さんもある程度来てくれます。そして、自然にある程度の経済的結果もついてきます。医療経済が先に立てば、プライドをもって良質の治療は施せません

 誠意をもって良質の医療を提供すること、それだけで十分です。それ以外を考えていたら頭の中は混乱し、分裂してしまいます。私は、医療経済は考えないことにしています。

 

 

「野に花、山に鳥」

 久しぶりにモズの姿を近くで見ました。

 曲がった嘴(くちばし)、黒い過眼線、くるくる回る長い尻尾。これを見ればモズと直ぐに分かります。木の枝に獲った昆虫やかえるを刺すという奇習をもっています。

 

モズの写真 モズの写真

 

 

「今週の病気」

 インフルエンザが流行っています。A型もB型も見られますが、B型が主流です。10日頃から急にスギ花粉が増えてきました。花粉症の患者さんも増え続けています。今年は予報の通りに花粉が多く飛んでいます。薬を上手に使えば、花粉症はコントロールできます。

 

 

「今週の患者さん」

 咽喉が痛くて治りません、と言って30才の男性が来られました。5日前から、扁桃炎との診断で近くの内科で抗生剤の点滴を繰り返してきましたが、益々痛みが強くなってきました。

 咽喉を見ると、扁桃はやや腫れていますがひどく腫れてはいません。良く見ると、扁桃腺のまわりに口内炎様の潰瘍ができていました。どうも痛みの原因はこの潰瘍だったのです。

 喉頭をみると、喉頭蓋が2倍程腫れています急性喉頭蓋炎になっています。これ以上喉頭蓋がどんどん腫れると、呼吸困難にまで陥ります。窒息死することもあります。

 急性喉頭蓋炎は怖い病気です。咽喉が痛い時は耳鼻科で診てもらうのが一番です

 

 

「ゴルフdeハッピー」

 久しぶりにゴルフをしました。今年の冬は寒すぎて、中々ゴルフをする気がおきませんでしたが、この日は小春日和で快適でした。しかし、相変わらず成績は不振です。

 梅の花が咲いています。遠くには鹿島も望めます。

 

ゴルフ場の写真



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