2005年5月23日・30日合併号
「今週の談話」
朝青龍が強い。強すぎる。と言うか、他の力士が信じられないほど弱すぎる。
朝青龍は、まるで元寇の役の仇を土俵の上で返しているようです。
土俵上の態度はふてぶてしい。勝負がついているのに、思い切り投げを打つ。肩を怒らして、「どうだ!」と言う勝ち誇った顔でカメラをにらみつける。相撲の品位を凄まじく下げています。
相撲は武士道です。あからさまに勝ち誇ってはいけません。奥ゆかしさと礼儀が大切です。武士道は日本の魂です。
モンゴル出身の朝青龍にそれを望むのは無理なようです。
元大関貴ノ花が亡くなりました。55才の若さです。口腔底癌という、最も発見されやすく、治療が易しい腫瘍のために命を落とすなんて、信じられません。週刊誌によると元横綱貴乃花が手術的治療を拒んだとか。何と、何と…、残念な。
相撲人気を支えた貴ノ花の死は、相撲の人気低迷を象徴しています。
朝青龍を倒す日本人力士が出てこないと、相撲はますます衰退していきます。手に汗を握った、若乃花と栃の海、大鵬と柏戸、若貴兄弟が懐かしく思い出されます。
相撲を見なくなったのは、朝青龍が横綱になってからのような気がします。
「野に花、山に鳥」
ヤマボウシの花が真っ白に咲いています。ヤマボウシの木は中高木なので、葉の上に、上に向かって咲く花は、下から見上げても見えません。二階から見なくては見えないのです。
山の中に咲くヤマボウシを、遠くから見ると、まるで白い頭巾を被っているように見えます。山に佇む法師に見えます。

「今週の医療情報」
日本脳炎の予防接種の中止勧告が突然飛び込んできました。
山梨県の女子中学生が予防接種後に急性散在性脳脊髄炎になり、寝たきり状態になったためだそうです。
どんな副作用報告があっても、のらりくらりとかわしてきた厚生労働省が一例の報告だけで、異例に早く中止勧告を出した背景にはいったい何があるのでしょうか?
どうも製造過程で最初から安全性に疑問をもちながら、ずるずると製造を続けてきたようです。製造過程でマウスの脳を使っているため、これが原因で副作用がでる恐れがあったようです。まるで狂牛病のようです。
急遽、安全性の高い日本脳炎ワクチンを、早くも来年には供給できるそうです。こんなに簡単に安全性の高いワクチンが作れるのなら、おかしい段階から新しいワクチンに変えておくべきでしょう。副作用が出るまで、じっと待っていたのでしょうか?非加熱血液製剤を使ったエイズ禍の教訓が生きていないのです。
私たちは、予防接種を行う立場の人間です。ワクチンを供給する側がいい加減では、ますます医療不信が増幅されるだけです。
|