週刊 談話室  
■戻る

 

2005年6月27日号

「今週の談話」

雨量計

 空梅雨と思われていたら突然、梅雨前線が四国の上空に張り出し、待望の雨が降りました。

 我が家の庭に臨時の雨量計が設置されました。雨量計と言っても、子供用のバケツです。雨が上がると、何ミリ降ったかなとバケツをのぞき込みました。

 今年は梅雨入り宣言されてから、一度も雨は降りませんでした。梅雨入り宣言を間違えたのかなと、不審に思います。

 今年は、インフルエンザの流行が一ヶ月遅れました。梅雨入りも事実上一ヶ月遅れたようです。

 私たちは、自然を相手にしているのに、カレンダー通りに季節が巡らないと気になって仕方がありません。

 きちんと梅雨が巡ってくるほうが不思議です。

 人類は小さい地球の限りある資源を食いつぶしています。振り向いてみると、地球の環境は変わり果て、季節まで変えています。

 エイズで人類が滅びる前に、すでに地球の寿命は尽きるのかも知れません。

 

 

「野に花、山に鳥」

アジサイ

 自宅の庭にアジサイをたくさん植えて、アジサイ園として一般の人に開放しているお宅が紹介されていました。

 ツバキ、バラ、ランなどの栽培を趣味にしている人はたくさんいます。しかし、アジサイ園にする人はめずらしい。今年のように、アジサイが咲く時期に雨が降らないと、花は一気に枯れてしまいます

 私の庭もミニ・アジサイ園のような風情です。しかし、早々と花は枯れました。

 

 

「今週の患者さん」

 72才の女性一ヶ月前から、38℃以上の熱が続いていました。近くの内科で原因は分からないが、炎症反応(CRP)が陽性だからといって抗生物質の点滴を二週間受けました。しかし、熱は下がらないままです。

 その後、大病院に入院して、内科、耳鼻咽喉科などで精密検査を徹底的に受けましたが、発熱の原因は分かりませんでした。そして、何も分からず、何も治らず退院となりました。その後、私の医院に来られました。

 その経過を私に説明してくれました。そして、最近ここが腫れていますと右顎の下の腫瘤を触って見せました。

 まさか?と思って私が触ってみると、それは癌ではなく、リンパ腺の腫れでした。やや大きいものが2ヶ触れます。リンパ腺が腫れているということは、そのリンパ腺に関連する組織に感染があることを教えています。

 「これはね、咽喉のどこかに感染があるのですよ。内科や病院で使ってきた抗生物質には反応しない感染があるのですよ」

と説明して、咽喉を入念に調べましたが、残念ながらはっきりした炎症は発見できません。

 「おかしい、そんな」と、自信が揺らぎ始めたとき、扁桃腺を調べていてその小さい異常に気づきました。右の扁桃腺が少しだけ赤く腫れています。何か、皮膜の下に熱い炎症が静かに眠っているという印象です。

 扁桃炎の私の治療法は、レーザーによる焼灼です。熱い!と感じない範囲のエネルギーのレーザーを扁桃腺の表面に当てます。当てたところは白く変化します。数分で終わります。痛くはありません。軽くチクチクするだけです。

 「先生、37度に下がりました。一ヶ月間38度以上あったのに、うれしい」と、次の日喜んで来てくれました。そして、同じ治療を繰り返し、三日後には、

 「先生、36.4度に下がりました。先生、ありがとうございました」と、満面の笑みです。

 私の経験では、発熱が続くとき(特に原因不明といわれる発熱)は、ほとんどが咽頭炎(上咽頭炎)で時々扁桃炎が原因となっているように思います。そして、それらは抗生剤の投与より、処置で簡単に治せるのです。



■戻る