2006年10月16日号
「今週の談話」
秋祭りも終わりました。
この北条地区の秋祭りは不思議な祭りです。
神聖なものと思われる神輿を階段から落としてわざと破壊します。
神輿の中に住む神様は脳震盪を起こすだろうし、一つ間違えば圧迫骨折で昇天ものです。こんな神をぞんざいに扱う祭りはほかにあるのでしょうか?
だんじり(楽車:山車・だし)にいたっては更に不思議です。
そもそもだんじりは、祭礼のさいに飾り物をして引き回す車です。そのため、贅の限りを尽くして誇らしげに飾りたてるのが一般的です。
しかし、この地のだんじりの飾り物は何と日の丸の旗なのです。笹に日の丸の旗をたくさんつけて飾り、練り歩きます。以前は五色の短冊を飾ったこともあるそうですから、昔からの飾り方ではないのかも知れません。
春祭りの櫂練り船も飾りものは日の丸です。
鳴り物は半鐘です。カン、カン、カンと鐘の音が夜半から激しく響き渡ります 。
風早の火事祭りと言われています。
この日の丸と半鐘にはビックリです。
河野水軍の威勢のいい、戦勝気分を高揚させる儀式がルーツなのでしょうか?
水軍の祭りだけにわざと荒々しさを演出しているのでしょう。
新居浜や西条の豪華絢爛な祭りとはまた別のものです。
この激しい祭りが終わると、毎年必ず耳鳴りが止まらないと言って来られる方がいます。今年はまだ一人も来られていません。
「今週の患者さん」
70才 女性
一週間前からのどの痛みと異物感が続いているといって来られました。
のどを診ると軽い炎症が見られるだけです。
のどに処置をして、
「これで治りますよ」と言って病状を説明しましたが、まだ納得がいかない様子です。
「私の息子が、喉頭癌で死にました。私は癌ではないのですか?」
そうか、それを心配していたのかと反省しました。そして、
「では、もうすこし詳しく診てみますね」
と言って、喉頭ファイバーで観察し、モニターに再生して説明を行いました。
「見てください。どこにも癌はありませんよ。のどの風邪と思ってもらったらいいですよ」
と説明しました。ふと、この方を見ると目に涙が光っています。
「良かった。心配で、心配で」
と言って目頭を押さえました。
今はファイバーの時代です。
やはり、目の前に病変部位を映し出して説明すると、十分に納得してもらえます。
「ダンの退屈な日々」
久しぶりにアユミちゃんが帰ってきた。うれしいな。
頭をなでてくれると、小さい頃を思い出す。
小さいときは良く一緒に遊んでくれたのに、最近はほとんど顔を見なくなった。
大学生になって、一人で重信のアパートに住んでいるらしい。
月に数回しか帰ってこないね。
忙しいのかな?
でも、大学生になって楽しそう。
車の免許も取ったと喜んでいた。
おいらも乗せて欲しいな。
重信まで連れてって!

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