週刊 談話室  
■戻る
 

2006年11月23日号

「今週の談話」

 耳鼻咽喉科専門医に半強制的に出席が義務づけられた学会があります。

 この義務をクリアーするためには、少なくとも年に一回中央の学会に出て行かねばなりません。まるで江戸時代の参勤交代です。

 ほとんどが東京や京都・大阪なのですが今年は博多です。

 

 土曜日の最終便で空路を博多まで行きました。

 夕食はホテルの料理店でとりました。蟹のシーズンなので蟹料理を頼みました。

 上品に作られていますが、松山の馴染みの料理屋さんが出してくれる料理のほうがおいしく感じました。

 

大宰府天満宮 翌日は学会に出席しました。会場はシーホークホテルです。

 講演内容に刺激を受けたものは、今回はありませんでした。

 ついでながら、帰りの航空便に間に合うように時間を計りながら、大宰府天満宮お参りに行ってきました。

 

 息子大学受験を控えているため、なにはともあれ神頼みをするためです。

 参拝の後、絵馬を奉納して、お守りをもらって帰りました。

 もう全てを学校に預けているので、親として、してやれることは神頼みだけです。

 この2〜3年間、黙々と頑張ってきた成果をきっと発揮してくれることでしょう。

 

大宰府天満宮

 

「今週の患者さん」

 65才 女性

 のどの違和感があるといって来院されました。

 のどがつまる感じの他、軽い吐き気、胸焼けなどの消化器症状もあります。

 内視鏡でのど(咽頭・喉頭)をみても余り異常はみられません

 このような症状を訴える方はよくみかけます。

 

 逆流性食道炎の一種のlaryngo-pharyngeal refrux disease(LPRD)という長い病名の疾患の可能性があります。

 何らかの原因で胃酸分泌が高まり、また唾液分泌が低下してくるとのどに様々な症状がでてきます。

 のどのイガイガ感、異物感、かすれ声、嚥下困難感、咳払いなどの症状がでてきます。喉頭に隆起物(喉頭肉芽症)ができることもあります。

 

 治療薬は、胃薬(ポロトンポンプ阻害薬)が一般的ですが、漢方薬の六君子湯(りっくんしとう)もよく効きます。

 六君子湯は、胃腸が弱く、食欲がなく、疲れやすく、手足が冷えやすい人に適しています。

 この女性には胃薬(ポロトンポンプ阻害薬)六君子湯を処方しました。

 2週間後に来られたときには症状はかなり改善していました。

 そして、「わたしには、この漢方薬が一番合っています。吐き気、胸のつかえ、のどの違和感がとれてすっきりしています。今日はこの漢方薬だけください」と言われました。

 

 漢方薬の胃腸薬はその他にも四君子湯(しくんしとう)、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)、人参湯(にんじんとう)、安中散(あんちゅうさん)などがあり、それぞれの症状に応じて使われます。

 口内炎がよくできる人に半夏瀉心湯をだしていたら、「口内炎ができたときに半夏瀉心湯を飲んだらすぐに治りました」と言っていました。



■戻る