2006年1月9日号
「今週の談話」
9日は休日当番医でした。
この時期になると急性疾患が多くみられます。
感冒、インフルエンザ、嘔吐下痢症などの患者さんが来院されました。
インフルエンザはまだだろうと思っていると、思いのほか多く見受けられました。嘔吐下痢症も軽症から重症までたくさんの人が来ました。
インフルエンザの治療は難しくなりました。
抗インフルエンザ薬(タミフル、リレンザなど)があるのですが、副作用が色々と報道され、使いにくくなりました。
副作用としては、興奮、幻覚、異常行動などが知られています。
私の経験です。56才女性。
高熱、関節痛、全身倦怠感などの症状があるため、迅速検査をするとインフルエンザ A 型でした。
タミフルを出しました。
3日後に熱は下がり、全身倦怠感もとれました。
しかし、この方はしみじみと語りました。
「先生大変でした。私は風邪を引くと1週間はひどい状態が続くのですが、今回は3日で治りました。でも、3日間夜は興奮して眠れないし、変な夢を見てうなされました。これが悪夢か、という変な夢を見てしまいました」
やはり、タミフルは興奮、幻覚の副作用がでやすい。
(もちろん実際は、副作用の出ない人の方が多い)
これを聞いてから、インフルエンザの人にタミフルを出すときには、きつく説明をするようになりました。
「これは、早めに飲むとインフルエンザは早く治りますが、興奮して眠れなかったり、変な夢を見るので気をつけてください。変な夢を見たら、くすりの副作用と思ってください。空を飛ぶ夢を見て、決して飛ばないようにしてください」
と言います。
ある高校生は「窓をしっかり閉めておきます」と答えました。
あるご婦人は「そんな強いくすりは飲みたくありません」と拒否しました。
インフルエンザは、消炎鎮痛剤を使うとかえって脳炎を生じるという説もあります。
免疫に関与するサイトカインが異常に増えすぎて返って正常細胞を攻撃するようになるため、「血液・脳関門」まで破壊されて脳炎になるらしい。
タミフルを使うと幻覚、異常行動が怖いし、解熱鎮痛剤を使うと脳炎になるかもしれない。
やはり、インフルエンザはむつかしい。
インフルエンザに麻黄湯(まおうとう)、と漢方では言われています。
これが正解かもしれません。
*

私の家から車で10分から20分の範囲にゴルフ場が6箇所あります。
しかし、数年に一度しか行かないゴルフ場もあります。
シーサイドゴルフ場もその一つです。
久しぶりに行きました。
ここは、風景が素晴らしい。
瀬戸内海が見えます。
遥か遠くにしまなみ街道(西瀬戸自動車道)の架橋も見えます。
いつも正面から見慣れている高縄山も、横から見るようになり新鮮です。



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