週刊 談話室  
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2006年3月6日号

「今週の談話」

 春風が暖かく感じられる日が多くなってきました。

 春は卒業と進学の季節でもあります。

 私の娘がその時を迎えました。

 

 すでに志望校に進学が決まり、無事卒業式を迎えました。

 その日は私の医院の休診日であったため、私も出席することにしました。

 子供から大人にかわっていく多感な時期の高校生の卒業式は、なんとも言えない喜びと悲しみが交差します。

 18年間育ててきた(育てたのは妻で私は何もしてきませんでしたが)子供の晴れの後姿をみると、涙が流れてきます。

 娘は全く手のかからない子で、友達と普通に遊び、まじめに勉強し、反抗期も無く、親子げんかもせず、気が付いたら高校を卒業し勝手に大学に進学していました(ほんとうは、いつもハラハラしていました)。

 

 地元の大学に進学できて、親としてはほっとしています。

 「東大や京大にはいるより、地元の大学に行ってくれるのが親として一番の幸せだよ。遠くの大学に行ったら絶対帰ってこないからね」

 と、友人にその喜びを語りました。

 もちろん東大、京大に入れる能力はありません。

 

 

「野に花、山に鳥」

 庭に春がやってきました。

 日向ミズキのつぼみが膨らんでいます。

 我が家の春は日向ミズキの黄色い花から始まります。

 

 日向ミズキ1

日向ミズキ2 

 

 

「今週の患者さん」

 待合室急にさかんに咳き込む女性がいます。

 苦しそうです。喘息の発作に見えます。

 側に座っている人が横目で心配そうに見ています。

 医院のスタッフも心配そうにこの女性と私を交互に見て「何とかしましょうか」と目で訴えています。

 「大丈夫ですか?」と思わず一人のスタッフが駆け寄りました。

 「あめが、アメが、飴が…」

 苦しそうに答えてくれました。待合室でこっそり飴をしゃぶっていたら、誤って唾液が気管に入り咳き込んでいたのでした。

 突然、医院に笑いの渦が湧き上がり、スタッフたちはお腹を抱えて笑い転がり、とても苦しそうです。



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