2006年5月8日号
「今週の談話」
今年の連休は東京に行ってきました。
目的はミュージカル「キャッツ」と「藤田嗣治展」の鑑賞です。

「キャッツ」は分かりませんでした。
長い間話題になっているので一度見てみたいと思って見に行ったのですが、なぜそんなに人気があるのか理解できませんでした。
原作がエリオットの猫に関する詩であるためか、縦軸のドラマの展開が弱く、横軸のそれぞれの猫の行状の描き方も感情表現が乏しく、単なるダンス・ミュージカルとしか感じられませんでした。
最後に天上に旅立つグリザベラの生涯をもっと掘り下げて縦軸にしていくと、豊かなドラマの展開が見られたでしょう。
個々の猫の熱演は気迫十分で見事でした。それぞれのダンスも素晴らしかった。
また、金志賢さんの歌う「メモリー」はいつまでも心に残りました。
 
東京国立近代美術館の「藤田嗣治展」は感動的でした。
パリで評価されるまでは暗い画風でしたが、評価されてからは自由闊達な明るい画風に転じていきました。その様子がはっきり見てとれました。
毛筆を駆使した日本画風な描き方は、繊細な表現を生んでいました。
「藤田嗣治展」は戦争画まで展示していました。暗い色調で凄惨な戦争を生々しく描いていました。反戦画なのでしょう。

東京駅の前の「新丸ビル」では、「モーツァルト生誕250年記念コンサート」がホールで開かれていました。
モーツァルトの音楽は風のように、水のように、光のように自然と戯れ、沸き出でるかのような響きに満ちています。
銀座では「ピーター・フランクル」の大道芸をみることができました。国際数学オリンピックで金メダルをとったこともあるこの天才は、11ヵ語を自由に操る語学の天才でもあります。ピーターの本を買うと見事な漢字で私の名前を入れてくれました。
私の連休は天才と出会う旅でした。

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