2006年8月30日号
「今週の談話」
週末は少し忙しく過ごしました。
土曜日は日本耳鼻咽喉科医会の「21世紀耳鼻臨床医フォーラムin愛媛」が松山で行われ、参加しました。
この会は臨床医(主に開業医)を対象にした学会です。
講演は、極めて外来治療に役立つ内容となっています。
感銘を受けた講演は「小児中耳炎をめぐって」と「新しい創傷治療の実際」でした。
「小児中耳炎をめぐって」は、東京のK先生の講演でした。
中耳炎の鼓膜を鼓膜内視鏡で撮り、画像をパソコンにファイリングして閲覧するシステムが紹介されました。画像は極めて鮮明で十分に説得力を持っています。私も同様の内視鏡で鼓膜を患者さんに見せて、必要なときに中耳炎の説明を行っていますが、K先生ほど積極的には使っていません。反省させられました。
また炭酸ガスレーザーによる鼓膜切開を紹介されました。
炭酸ガスレーザーを使えば、出血は無く、十分な大きさで切開できるため、鼓膜チューブを入れるのに便利だと説明されていました。
鼓膜を大きく開けると、閉じなくなることがあるため、私は鼓膜切開創を意識的に小さくしています。K先生のレーザーによる切開創は、私の5倍ほどの大きさでしたので、いささかビックリしました。
中耳炎の治療に対して、K先生は積極的に鼓膜チューブを入れているようでした。なるほどこの大きい切開創は、鼓膜チューブを入れるには適しています。
私は小さいチューブを主に使っていますので、この装置は私には必要ないと思いました。
名古屋のT先生の「新しい創傷治療の実際」はおもしろい内容でした。
私たちは、傷口の治療は「縫合と消毒」で行ってきました。
しかし、新しい治療法は画期的でした。
(1)しっかり止血し、異物を完全に除去する
(2)水道水でしっかり洗浄する。
(3)湿潤状態を保つために創傷被覆剤を貼り付ける。消毒はしない。
という内容でした。
スライドで様々な傷口の治療が説明されました。綺麗に治っていました。
科学は時に学説が覆されることがありますが、これもその一つです。
突然、地動説を唱えられたときの驚きを私たちは味わうことができました。
日曜は本場ブロードウエイの「ウエストサイド・ストーリー」を観に東京に行きました。
流れるように、疾走するようにダンスは繰り広げられます。
数々の名曲は親しみ深く、美しく今も新鮮です。
バーンスタインの音楽はやはり印象に残ります。
「ロミオとジュリエット」から翻案されたこの作品は、初演が1957年。
半世紀を経た今も輝きを失っていません。
永遠のミュージカルの名作です。
しかし、新妻聖子さんにマリアを演じて欲しいな。
今一番マリアにふさわしいのは新妻聖子さんです。
ミュージカルを観た後で、上野の国立博物館に「若冲と江戸絵画展」を見に行きました。
会場はたくさんの人でいっぱいです。
しかし、「若冲の絵は?」中々見つかりません。やっと見つけるとその絵の前には人の群れ。細密画の絵筆の一本一本を見ようと、熱心な見学者が多く、その絵の前では人が流れないのです。
しかし、がっかり。「若冲」の絵画は数枚しかありませんでした。
最近にわかに人気の出た「若冲」を目当てにたくさんの人が来ているのに、展示されているのは、ほんの数枚だけです。
少しがっかり、大いに不満。
「野に花、山に鳥」
夏も終わる頃、我が家のサルスベリは満開になってきました。
サルスベリはいいな。
この花からは強い生命力を感じます。
生きる喜びを教えられます。
暑い夏の太陽の恵みを受けてピンクの花が3ヶ月ほど咲き続けます。
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