週刊 談話室  
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2007年5月13日号

「今週の談話」

 今、医療制度の崩壊が進行しています。

 激務、抱える訴訟などが問題となり小児科医、産婦人科医、外科医などが徐々に減ってきています。各地の診療所から小児科医、産婦人科医などがいなくなっています。

 更に2004年の新臨床研修制度の導入により、研修医の半数が条件のいい市中病院に流れています。

 

 今までは、医学部を卒業すると希望する各科の医局に入り、そこで医療研修医学の基礎研究をしてきました。

 各自治体病院や基幹病院には医局から医師が派遣されてきました。

 医局員の派遣には医局の長である教授の意向が働くため、教授に全権が集中してきました。

 

 新臨床研修制度の導入により、医局員は半減しました。医局に人がいなければ、日常診療手術基礎研究危機的状況が生まれます。

 このため、各地に派遣されていた医局員医局呼び戻されました。

 すると、派遣先の病院医師が不足閉鎖する病院まで生まれています。

 これから先は、研修医が集中する市中病院、基幹病院から各診療所に医師が派遣されるようになるのでしょうか。

 

 また、大学病院で行われてきた基礎研究は医師ではなく、理学部、薬学部、農学部などの出身者が引き続き行うことになるのかもしれません。

 

 大学病院医師不足から医局の機能は低下していくでしょう。教授の及ぼす力は衰えていきます。学会活動縮小されていきます。

 ゆくゆくは医局制度崩壊すると危惧されています。

 逆に有力な市中病院、基幹病院力を持ち始めるでしょう。純粋に医療技術の確かな臨床経験豊かな病院に医師が集まり、隆盛していきそうです。

 

 今は、各地の病院で医師が不足しているといわれています。そして医師の増員計画が話題になっています。

 しかし、これは少しおかしいのです。医師数は足りているはずです。

 私の周りには開業医はたくさんいます。もう余っているのではないかとさえ思います。医師の数を増やしても問題は解決しないような気がします。

 不足しているのは、勤務医であって、開業医ではありません。

 大切なのは、病院勤務の医師の数をいかに増やすかであると思います。

 病院の勤務体制魅力があれば、今からは開業せずそのまま勤務を続ける医師は増えるはずです。開業医から勤務医へ変更する医師もでてくるはずです。

 

 勤務医週労働時間は63時間月当たりの残業時間は100時間といわれています。医師の過労死も問題となっています。

 都会では、昼間は開業医として働き、夜は病院の当直に行く医師もいるそうです。勤務医の超過勤務を改善するためには、そのような体制を作ることも必要かも知れません。

 

 基幹病院への患者集中も問題視されています。

 基幹病院には開業医からの紹介以外は受け付けないように徹底すれば、基幹病院の医師不足と医師の超過勤務は改善されると云う説があります。

 医師が足らないのなら、患者数を減らせばいいという単純な発想です。

 しかし、現実的には実現は難しそうです。

 

 給料、勤務時間などで満足いける体制になれば、必ず病院に医師は増えていきます。

 国は医療費抑制で多大な犠牲を払ってきていることを忘れています。

 この過酷な労働条件の改善を行わないかぎり、日本の医療は確実に崩壊していきます。

 

 

「野に花、山に鳥」

 またまた、コゲラをゴルフ場で発見しました。

 強靭な足で木に垂直に止まり、朽木に穴を掘っています。

 木の中の虫を取っているのだそうです。

 今回は大きいデジカメを持っていたため、前よりしっかりと姿を捉えることができました。


コゲラ



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