2007年7月26日号
「今週の談話」
博多に講演に行ってきました。
土曜の夕方に博多に行きそのまま講演をし、翌朝帰って来ました。
夕食は会の先生方と博多のおいしい魚料理をいただきました。
講演は「私を救ってくれた漢方」と題して話しました。
漢方治療を行うことで、従来の治療では治せなかった病気を治せるようになったことについて、具体的に説明しました。
参加された先生方は博多でも特に漢方治療に熱心な「博多医師漢方研究会」の方々で50人ほどがお集まりでした。この会は毎月講師を招いて講演を聞いているそうです。

講演内容を簡単に紹介します。
耳鼻咽喉科外来で使う西洋薬は限られています。抗生剤、抗アレルギー剤、抗炎症剤、去痰剤、抗めまい剤などです。しかしこれらも、様々な耳鼻咽喉科領域の疾患を十分に治療することはできません。
漢方治療を応用すると、西洋薬では治せなかった疾患を治すことができるようになりました。私は、漢方薬により救われました。そして、私の患者さんも漢方薬により救われています。私を救ってくれた漢方薬を紹介します。
- 苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう) メニエル病の内耳浮腫に有効。
- 辛夷清肺湯(しんいせいはいとう) 副鼻腔炎、鼻炎、アレルギー性鼻炎の鼻水・鼻づまり・せきなどに効果がみられる。小児の長引く鼻水・咳に良く効く。
- 荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう) 副鼻腔炎の膿性鼻汁、難治性中耳炎の耳漏の改善に用いる。
- 麦門冬湯(ばくもんどうとう) かぜ、気管支炎の回復期の空咳、乾燥性の咳に効く。また口腔咽頭の乾燥症に用いることができる。
- 柴胡清肝湯(さいこけいさんとう) 小児の難治性感染症(耳下腺炎、扁桃炎、中耳炎)の体質改善薬として効果が高い。
- 刺絡療法 咽頭痛、扁桃痛、頭痛、発熱、肩こりなどの治療に応用している。免疫力を高める体質改善治療として有効である。

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