週刊 談話室  
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2011年8月18日号

「今週の談話」

お盆休み15(月)16(火)と2日間取りました。
14(日)から3連休です。
休み明けの17(水)は、休み明けとあって、待合室は混み合いました。

常連の方に混じって、夏ならではの急性疾患の方も数人来られました。
帰省中の方が急に鼻血が出たと言って来られました。
鼻の入り口からの出血なら簡単に止めれるのですが、この方は鼻の真ん中辺りの中鼻甲介の奥からの出血です。止血材料をこの部に挿入して止血しました。

急に耳が聞こえなくなりました、という方も来られました。耳を綿棒で触っているとポンと音がした後から変になったそうです。
鼓膜が少しいびつな形になっているので変だなと思って検査すると、聴力は少し低下し、耳鳴りもわずかにあります。めまいはありません。
どうも、耳小骨に異常が生じているようです。リンパ液の露出は無いようです。

海外でスキューバダイビングをした後から耳が痛く、耳に音が響くといって来られた方もいます。
右鼓膜に出血痕が見られ、左鼓膜は更に大きい出血痕と少しの滲出液が見られました。
水圧による潜水性中耳炎です。
潜水すると水圧を受けます。深く潜ると水圧の変化が激しくなり、鼓膜が水圧の変化に伴い急激に押されたり、ひっぱられて鼓膜が歪み、鼓膜の血管が破れ痛みを生じます。同時に血管から血液成分が出てきて鼓膜炎となります。
中耳腔陰圧になるときには、組織から滲出液が出てきて滲出性中耳炎となります。

2日前から左耳が変になっているという方もいました。
聴力検査では異常ないため、耳管機能検査をすると耳管開放症でした。
何年もまえから症状が反復しているそうで、重病感がないため十全大補湯白虎加人参湯で様子をみることにしました。

咳と鼻水2年間も苦しんでいるという方も来られました。
明らかに慢性副鼻腔炎と慢性気管支炎です。
レントゲンで確認しました。少し長めの治療が必要です。

数か月前から声が嗄(か)れると言ってくる方もいました。
喉頭がんを心配しているようでしたが、明らかな隆起病変はなく声帯の中央に隙間ができて嗄声(させい)が生じていました。声帯萎縮症です。

診察時間を過ぎてから飛び込んでくる方もいます。
2才の子の耳垢を取っていると痛がって泣いていると言って来られました。
耳から新鮮血が出てきています。血液を吸引して耳の中を見ると、大きくて黒く固い耳垢を綿棒で押し込み、その際外耳道を傷つけて出血させていました。
おまけに母親は赤い血を見て、気分を悪くして倒れ掛かっています。
母親も看病して、休日明けの慌ただしい外来が終わりました。

夏はサルスベリです。
庭のサルスベリが燃えるように咲いています。
生命力の旺盛さを感じさせてくれるサルスベリが私は好きです。

始祖鳥の大きな翼百日紅



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