2012年1月19日号
「今週の談話」
例年は年末に少しインフルエンザが流行り、成人式が終わるころから増えていきます。
昨年は私の医院では一例もインフルエンザの患者さんはみませんでした。
私が開業して23年になりますが、初めてのケースです。
しかし、突然インフルエンザは流行りはじめました。
成人の日の翌日から連日5〜6人ほどにインフルエンザが検出されるようになりました。
高熱でなくても、微熱、のどが痛い、鼻水が出るという感冒様症状の人に検査をすると次々にインフルエンザが検出されます。
これからますます増えていくでしょう。
私の医院ではタミフルは効果がないと以前から思っていたので、タミフルしか使えないという子供さん以外は使っていません。
最近の海外の医療情報によると、「タミフルの効果は疑問である」との結論が得られています。私の情報より遅れましたが、やっと気づいたようです。しかし、残念ながら日本はまだタミフルを特効薬として使っています。
抗インフルエンザ薬のうち、リレンザはまだ効果があるようです。
抗生剤のクラリスも抗炎症作用の観点から効果があると言われています。
しかし、一番効くのは麻黄湯(まおうとう)です。
体質的に汗かきでない人に適しています。発熱、鼻水、咳などの症状があって汗が出ていなければ、麻黄湯を飲んでもらいます。これを1〜2回飲んでもらうと汗がでて、熱が下がり、鼻水、咳も軽減します。その後は症状に応じた漢方薬を出します。
汗かきの人には桂枝湯(けいしとう)が適しています。
高齢者にはそれぞれに応じた薬を出します。
私の医院では私もスタッフもマスクはしません。
インフルエンザが流行るとすぐに私たちもウイルスをもらって感染するようにしています。
早く罹って早く治せばあとは怖いものは何もないからです。
私の治療法なら、ほとんどのスタッフが一日休めば次の日は元気に出てきます。
わたし自身はウイルスが入ってきたらすぐに分かるので、即座に治療をして症状をほとんど出さずに治してしまいます。
したがって、私はインフルエンザに本格的に罹ったことはありません。
鼻水、咳が無ければ他の人に移すこともありません。
インフルエンザになったら5日〜7日は休むようになっていますが、これは治療法が無かった以前の慣例をそのまま引き継いでいるのです。
インフルエンザであっても、鼻水・咳が無ければ感染源にはなりません。
長い間休む必要性はないのです。
マスクの効果はいかほどのものでしょうか?
たいていの人がマスクを毎日同じものを使い、わしづかみして外したり、掌に乗せたりしています。
インフルエンザの患者さんから移ったウイルスがもしマスクに付着しているとしたら、これが感染源になる恐れが十分です。
マスクをするなら完璧に使い捨てにしなくてはならないし、手にふれるのは紐だけにしなくてはなりません。
これだけのことをしようと思えば、一日に5枚以上のマスクが必要だし、食事のときもマスクしたまませわしげに食べなくては完璧ではありません。
インフルエンザは早く罹って軽症の時に治せば、ワンシーズンは免疫ができるから、もう罹りません。
ただこの方法がとれるのは、早期発見早期治療ができる医療機関だからです。迅速に対応できないところは、マスクが完璧ではありませんがベターな方法でしょう。
ちなみに、待合室で咳をする患者さんや希望する方にはマスクを差し上げています。
今の時期は風邪かなと思ったら早く検査治療をすることが一番大切です。
軽いうちに治療すれば、早く回復することができます。
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正月の空は厚い雲が垂れこんでいました。
それでも、外に出てふと見上げると雲の隙間からご来光が見られました。
初日が懸命に光を配っているようでした。
雲を分け下界にこぼす初日の出
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