週刊 談話室  
■戻る
 

2012年6月6日号

「今週の談話」

愛媛CATVの「八木健俳句」に出演しました。

今回の収録番組は5月27日、6月3日、10日、17日日曜の正午から1時間繰り返し放送されています。

私は出演3回目になり、この番組の進行にやっとついて行けるようになりました。

俳句お笑い番組を八木さんが目指していらっしゃいますので、面白く、おかしく話題を提供するのが私の役目になってきました。

提出句と私の鑑賞です。

@ 若葉風ラテンのリズムで雲流る(永井さん)

雲がラテンのリズムで流れるという風景はむつかしそうです。

ラテン音楽が好きな人の俳句なのでしょう。

私はとても思いつかない句でした。

A 人間も脱皮てふもの更衣(ころもがえ)(八木さん)

人間も季節が変わると脱皮するという意味の句です。

このままでは面白くないのですが、心も脱皮変化していくという意味なら奥深い。ミイラ化が想像できるとさらに面白い。

B 羊水にぽっかり浮いて春の月(久我)

赤ちゃんのエコー写真は月の表面にそっくりです。

月といえばかぐや姫。羊水の中にかぐや姫が浮かんでいるという意味です。

謎解き俳句です。

C 新緑やずどんと伸びる象の鼻(宍野さん)

新緑の枝が伸びることを、象の鼻と取り合わせています。

伸びすぎた枝は切り取られることがミソです。

象の鼻とは作者の自信満々の鼻のことです。枝が切られるようにその鼻がへし折られることを詠んだ挫折俳句です。

D 梅雨の朝そっぽむく髪問題児(ゆうかさん)

寝癖のついた髪にあせっている様子がみられます。

梅雨と寝癖髪の関係がにわかにはわかりにくかったです。

E Tシャツも風に吹かれて泳ぎたい(月岡)

風に吹かれて泳ぐのなら、鯉のぼりと競って空を泳ぐ風景が浮かんできますが、「Tシャツも泳ぎたい」という言い方はすっきりしません。作者は、Tシャツを海で泳がせたいと思ったとのこと。なるほど、わかりました。

F 夜の底山椒魚の歩く音(百千草)

不思議な俳句です。意味がわかりません。山椒魚はどうして歩くのでしょう、と思っていましたが、ふと思いつきました。山椒魚はきっと作者のご主人なのです。夜遅くご主人が帰ってきて、音をさせないように歩いているのです。 心の底で、ご主人のことを山椒魚と思っているのでしょう。

G 新社員全黒ながら個性を髪に(山田)

なんとなく分かりますが、全黒ならお葬式です。
新社員になったと思ったら、社長が亡くなられ、入社式がお葬式になったのでしょう。



■戻る