週刊 談話室  
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2012年7月4日号

「今週の談話」

今年の梅雨は毎日雨が降っています。
庭の草木も伸び続けています。
気温も一日のうちで高低差が大きく、体調を崩す人が目立ってきました。
気管支炎、副鼻腔炎、中耳炎、外耳道炎、めまい症などの他、耳に虫を入れて慌てて来る人もいます。

1歳の男児。
発熱があり、耳に手を当てて機嫌が悪いと言って来院しました。
耳をみると鼓膜が腫れて急性中耳炎となっていました。
しかし、鼻水は少なく、咳もありません
一般的に急性中耳炎は鼻水が続くと生じやすいのですが、このように鼻水が少ない時に急性中耳炎となることはまれです。
「なんとなく違う」という感じがこういうときはヒントになります。

「いままで、突発性発疹になったことはありますか?」
「いえ、まだなかったと思います」
「中耳炎になっていますが、突発性発疹の前兆かもしれません。突発性発疹なら高熱が数日続いたあとで、解熱と同時に全身に発疹がでてきます。その可能性もあるため、少し様子を見ましょうか」
「わかりました」

その後2日間39度から40度の発熱が続きました。
耳は腫れたままです。
3日後熱は下がり体に発疹が出てきました。
4日目には全身に発疹が広がり、突発性発疹であったと分かりました。
6日目には発疹も少なくなり、中耳炎も鎮静していました。

突発性発疹は明らかな風邪様症状が少なく、発熱が著明で、1歳までの子供にみられます。
熱が下がってから発疹がでると、突発性発疹であったことがやっとわかります。
「なんとなく、普通と違う」という感覚で発症前に知ることもできます。

合歓(ねむ)の花が山沿いのあちこちで見ることができます。
温かみのある花で、おしゃれな鳥の羽根のようにも見えてきます。

合歓の花一人で練習一輪車

「俳句100選」A

啓蟄の迷ひ鯨や潮を吹く

蛇穴に急いで戻る寒さかな

春光の胃の中動く内視鏡

胃へ落ちる水のまつすぐ冴返る

菜の花の瀬戸内の鯛焼きあがる

春の雷急いで帰る亀の列

春雷にまぶた閉じるや磨崖仏

酌み交わす退官の師の目に朧

山を焼く縄文人に弥生人

座ることもうなき尻や卒業す



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