週刊 談話室  
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2012年12月4日号

「今週の談話」

かって大病院忘年会はかなり派手でした。

若い医局員が中心となって、寸劇を競い合う大宴会をしていました。

これが伝統となって開業してからも同じ様な宴会をしているところもあります。

しかし、私の医院の忘年会は実に質素です

今年はある和風居酒屋でおこないました。

食事しながらとりとめもない話をするのが通常ですが、私のところでは少し工夫をして楽しく過ごします。

私の一年間のスタッフに対する感謝の気持ちを語ることから、宴会は始まります。

少しお酒が回った頃に、各自に今年の反省と来年の抱負を語ってもらい、その後、皆で発言者を褒め合うのです。

これは大いに盛り上がります。私の知らないスタッフの側面も発見できるので大いに役立ちます。

あることないこと大げさに褒め合うため、爆笑の渦が湧き上がります。

気がつくと私の代わりに、その場を取り仕切る人が出てきて、これまた大いに盛り上げてくれます。

気持ちがほぐれてくると、つい本音も出てきます。

給料を上げてくれとか、休みを増やしてくれとか、まるで労使交渉の模様で雰囲気が怪しくなってきます。

それを笑ってごまかし、ほめほめ大会は終わりに近づきました。

最後は私を全員が褒め上げます。

その度に、「あなたは、時給20円アップ」などと嘘の約束をして答えます。

大騒ぎが終わると、今年の印象に残った患者さんその後について話題が広がりました。

東京から2週間にわたってホテルに連泊して、私のところに通って来られた方がいました。

耳管開放症に悩んでいる方でかなり重症でしたが、帰られるころには症状は軽快しました。

福岡から来られた若い青年も深刻でした。

耳閉感が続くため仕事ができず、うつ様状態になっていました。

耳管開放症とか耳管狭窄症とか言われて治療をしていましたが治りきらず、私のところに来られました。

結局は耳管狭窄症でしたが、その原因は耳管入口部周囲の炎症でした。

そこを治療すると治りました。職場への復帰も果たすことができました。

もう一人印象深い若い女性がいました。

耳管開放症が原因で仕事ができなくなり、パニック症状を伴うためほとんど寝て暮らしているという方でした。

この方も幸いに症状は改善し、仕事もできるようになりました。

最近は結婚して元気よく過ごされています。

宴会のあとはカラオケ店に移って、大いに歌いました。

紅葉のシーズンもいつの間にか終わってしまいました。

私の庭のモミジも落葉を繰り返しています。

モミジ春の新緑夏の緑陰秋の紅葉冬の落ち葉と一年中楽しめます。

 

悩ましき色とりどりに紅葉かな



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