2013年11月7日号
「今週の談話」
NHKの「ためしてガッテン」を見ていると、今週は慢性副鼻腔炎(蓄膿症)などによる鼻づまり(鼻閉感)を特集していました。
耳鼻咽喉科医からのアドバイスを受けて編集しているため、最新情報も織り交ぜて分かりやすく解説をしていました。
番組を見ながら気づいたことがありましたので、述べてみます。
鼻茸(鼻ポリープ)は慢性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎などに見られます。
成因は確定していませんが、鼻内が狭く複雑であることと血液中の好酸球の関与が有力視されています。
いずれにしても、鼻茸ができると鼻づまり、嗅覚低下を生じます。
副鼻腔炎の原因の一つに歯性上顎洞炎がありますが、これは上顎洞の下壁が薄く歯と接しやすいために、感染が容易に起きやすいからです。
これは歯の治療後に生じることが多く、インプラントが盛んになるにつれて、歯性上顎洞炎が増えるものと思います。
難治性の一側性の副鼻腔炎のときにはこの歯性上顎洞炎とカビの一種の真菌性副鼻腔炎を疑わなくてはなりません。
鼻茸(鼻ポリープ)は慢性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎などに見られます。
成因は確定していませんが、鼻内が狭く複雑であることと血液中の好酸球の関与が有力視されています。
いずれにしても、鼻茸ができると鼻づまり、嗅覚低下を生じます。
鼻茸が再発しやすい人は好酸球性副鼻腔炎が疑われます。この病気は高率に喘息を伴います。また好酸球性中耳炎に移行することもあります。この病名が誕生したのは10年ほど前からです。
鼻づまり(鼻閉感)を生じるものは、その他に下甲介粘膜が腫れる肥厚性鼻炎や鼻中隔弯曲症などがあります。
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池の鯉跳ねても遠し秋の雲
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