2021年9月26日号
「今週の談話」

懸案の「四国ブロックユネスコ活動研究会」がやっと北条で開かれました。
新型コロナ感染症の広がりがあったため、昨年中止となり、今年に順延されていました。
今年は感染が下火となったため、一週間前というぎりぎりの判断で開催を決定しました。
北条ユネスコのような民間ユネスコは国連のユネスコの末端組織で、世界平和を目標とする国連ユネスコ運動を支える役目をしています。事実上は会員維持増強、会費納付、寄付金の上納などが主な活動です。民間で世界平和を訴えても竹槍でミサイルを落とすようなもので、今の国際情勢からは大きくずれています。
我々ができるのは、教育文化的な行事を継続して行うことくらいしかありません。
国連の新しい目標にSDGsがあり、世界を巻き込んでいます。
SDGsは民間ユネスコ運動の中にも組み込まれていますが、これは国家的大企業的行事というもので、我々民間ユネスコ会員には荷が重い課題です。
「だれひとり取り残されない、持続可能な開発目標」を掲げていながら、ある民間ユネスコクラブは会員の高齢化と会員減少のため解散したクラブもあります。こういう身内のことにユネスコ本部は何も対策を講じず、手を差し伸べてはくれません。身近なものを守れず、高い理想的な目標の追求が正しいのかどうか、大いに疑問に思えてきます。

北条ユネスコでは身近な文化活動に一番力を入れています。理想より現実です。
25年ほど継続している「小石の芸術展」はその一つです。
民間として「持続可能な開発」を継続しているといってもいいでしょう。
「2021 四国ブロックユネスコ活動研究会in北条」では
1)北条ユネスコ協会活動報告、小石の芸術展表彰式
2)西澤孝一氏の「念ずれば花ひらくの詩人坂村真民の人生と詩」
3)四国ユネスコ代表者会議
4)ピアノとフルートの演奏会 池田慈さん、光永佳代さん
5)講演 小西昭夫氏の「寅さんと俳句」
6)小俳句会
のプログラムにより行われました。
講演も演奏会も評判はよく、参加の皆さんは満足して帰られました。
私たちはこのような自分たちの手でできる地道な活動を国内ユネスコ運動の灯として続けていきます。
開け放つ地球の窓は秋日和