2009年10月22日号
「今週の談話」
耳の奥が響く、呼吸音が聞こえる、耳がつまった感じがする、耳の不快感が続くなどの症状を覚える人は耳管が開いている(耳管開放症)のことがよくあります。
余り馴染みのない病名なので、正しく診断されず見逃されていることも多い病気です。
体重が急に減った人にもよく見られますが、私の経験上一番多いのは、中耳炎が治った後です。風邪で鼻をかみすぎて悪くなることもみられます。高齢者にもよくみられます。
治療は様々な不確定なものがあります。私は、漢方薬の白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)、馬油の耳管内噴霧を主にしてきましたが、この一年ほど前から少しずつ、この治療で治らない人に十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)を併用するようにしています。
十全大補湯は文字通り、「失われたものを全て補う」という意味のくすりです。
身も心もぼろぼろになったものを補い治します。
病後、貧血、虚弱者、精神的衰弱などがおよその目標ですが、顔色の良くない人の体質改善薬として広く重宝されてきました。
十全大補湯を耳管開放症の人に使うと、約1ヶ月もすると、ずいぶん良くなったと喜んでもらえるようになりました。
長い間この病気で悩んでいる人は、「十全大補湯が一番私には合っている」と何人もが評価してくれました。
詳しい情報は「治療玉手箱」をご覧ください。
「今週の滑稽句」
柿の木に実を3個ほど残しておくと、その中の熟した実を鳥が目ざとく見つけて、食べにきます。
柿の木が木に吊るしたままの柿の実を食べさせているように見えます。
まるでアンパンマンみたいです。
私の目には柿の木の献身に見えます。
献身の熟柿に集う小鳥かな
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