2018年4月12日号
「今週の談話」
今年は寒い天気が続いたかと思うと急に暖かくなり、人の身体も、木々にも異変が生じました。桜は足早に満開になり、あっという間に花は散りました。
年末からのインフルエンザは四月になってからも依然としてみられます。インフルエンザの初期は花粉症と間違うことが多いので、診断を間違って悪化し、副鼻腔炎や気管支炎・肺炎になる人をよく見かけます。副鼻腔炎になっているのに気づかず、花粉症の治療を続けている人もいます。
昨日も、いつまでも鼻水がでて風邪が治らない、と言って親子が来られました。花粉症の薬を飲んでも鼻がつまり、鼻水が止まらないと困惑しています。
鼻の中をみると、粘膿性の鼻水が充満しています。これは蓄膿症になっていますよと言ってレントゲンで確かめると、副鼻腔は真っ白になっていました。
インフルエンザと分からず放置したため、悪化して副鼻腔炎になったのでした。二人とも全く同じ状態でした。
インフルエンザの新薬がでました。インフルエンザの迅速検査で陽性に出たときに、1回だけすぐに内服してもらうと、次の日には症状は改善するという、夢のような薬です。
半信半疑で使ってみました。次々にインフルエンザになった小学生3人に飲んでもらいました。次の日、お母さんに電話で確認すると、3人とも翌日には熱も下がり、食欲も出て元気になったそうです。
これはいいぞと思って、70歳のインフルエンザの方に「これを飲んだら、明日は熱も下がって、元気になります」と自信満々に出しました。すると次の日、赤い顔をして「治らんがな、まだ38度の熱があるぞな。先生を信用しとらん、という訳ではないが、どうなっとるんかな」と凄まれました。
私は、冷静な顔をして「明日になったら治る気配が漂っています。明日また来てみて下さい」と言って、鼻とのどの処置をしました。
幸いにして次の日には熱は下がり、顔色もすっかり良くなり、副鼻腔炎も気管支炎も起こしていませんでした。
一回の吸引で済むという、吸入式のインフルエンザの薬もありますが、これはインフルエンザウイルスを身体の中に閉じ込める方法の薬なので、すっきりとすぐに回復することはできません。新薬の内服薬は、インフルエンザウイルスそのものを攻撃消滅する方法の薬なので、早く確実に治すことができるようです。
しかし、インフルエンザ迅速検査の感度がまだ悪いため、インフルエンザウイルスが身体の中にあっても、ウイルスが爆発的に増えないと検査上はインフルエンザ陽性には出ません。検査上陰性の場合は、インフルエンザかどうかは医師の判断に依ります。インフルエンザの治療をするかどうかは医師の判断次第です。極端なことを言えば、副鼻腔炎や気管支炎になる分かれ目は医師の判断に委ねられることになります。
岩堰橋から下った石手川の緑地帯には桜がたくさん咲いていました。
石手川に沿ってきれいな公園が作られていて、この界隈には多くの人が桜を楽しんでいました。

さわさわと風のまぶしき桜かな
