2025年1月27日号
「今週の談話」
年末から食事が半分しか食べられなくなりました。胃内視鏡検査をしてみると胃潰瘍が見つかりました。そして薬を飲むようになりました。治療10日目からは食事は普通に食べられるようになりました。
胃潰瘍もかなり改善してきたのかも知れません。胃潰瘍はピロリ菌が関与していることが知られています。私にもピロリ菌がありました。ピロリ菌は抗生剤2種類と抗潰瘍剤を一週間飲めば除菌できると言われています。除菌できれば、胃潰瘍の再発はないそうです。除菌治療はまだ始めていませんが近日中に行います。
私はかつてアミノインデックスという検査をしたことがあります。この検査は将来癌になる確率を教えてくれるというものです。その結果は以下の一覧表です。

これによると私は胃がん、肺がんになる確率はゼロです。大腸がん、前立腺がんになる確率も0.03~004%です。ほとんど癌にならないと評価されました。
これをみると、将来癌にかかりにくいので健康的と思い、成人病検査をしませんでした。
健康に自信をもっていたのに胃潰瘍になったのはショックでした。癌にはなりにくいけれど、他の様々な病気はかかる恐れがあることを軽く考えていたのです。
ピロリ菌を持っていれば胃潰瘍になることは当然のことなのに、成人病検査さえ最近はしたことが無く盲点を突かれました。心臓病、血管性の病気、脳の病気、肺の病気などは検査をしない限り分からないわけです。これらの成人病については定期的に検査して行かねばなりません。あと10年は働きたいので、それまで病気にならないように気をつけていきます。
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久しぶりに映画を見に行きました。
「雪の花 ともに在りて」です。小泉堯史監督が、吉村昭の小説「雪の花」を映画化しました。舞台は江戸時代末期です。多くの人の命を奪ってきた痘瘡(天然痘)を克服した福井藩の町医者・笠原良策の実話です。天然痘には「種痘(予防接種)」が有効であると知った漢方医師・笠原が、いかにして種痘を広めて、天然痘を克服したかという物語です。
映画は北陸の雄大な清らかな自然の中で、雪深い自然との闘いも織り交ぜて笠原医師の天然痘との戦いを克明に描いていました。
感動的な大作です。おすすめの映画です。
今、天然痘は撲滅されていますが、その撲滅にかれらの努力があったのです。
主人公の笠原良策を松坂桃李さん、良策の妻・千穂を芳根京子さん、良策を導く蘭方医・日野鼎哉を役所広司さんが演じ、そのほかに吉岡秀隆、三浦貴大、宇野祥平のみなさんが共演していました。

すっぴんでごめんこの雪つもるかな
