くが耳鼻咽喉科(愛媛県松山市北条)

週刊 談話室

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2025年2月15日号

「今週の談話」

2月9日(日)に松山を出発し、北条を折り返しとして松山をゴールとするマラソン大会が開かれました。

高縄山にはが積もっていましたが、この日はそれまでの寒い風は無く、時々陽が差す絶好のマラソン日和になりました。

私も沿道に出て応援をしました。走者に目立つようになるべく人のいない場所に出て、カメラを抱えて応援しました。

しかし、私が見つけられた知り合いの人2人だけでした。

愛媛マラソン

健脚を誇って駆け抜ける人や、息も絶え絶えに歩いてくる人もいてマラソン選手の努力に感心します。

はこのような体力はもともとなく、高校の長距離走では後ろの方をほぼ歩いて帰りました。ただ短距離走では選手に選ばれたこともありましたが、成績は平凡でした。

耳が聞こえなくなったという85歳の男性が来られました。

聴力検査をすると左右とも50dbほどの難聴でした。

右耳の鼓膜は正常ですが、左耳の鼓膜は中等度の大きさの鼓膜穿孔が見られます。

少しでも聴こえるようにしてあげないと満足して帰ってくれそうもなかったので、姑息的な治療法ですが、穴が開いている鼓膜に、書道用の半紙を鼓膜穿孔の大きさに合して切ったものを貼り付けてあげました。

これで、少しは聞こえが良くなります。

「どうですか?」と訊くと

「聞こえます。さっきより聞こえます」と満足気です。

そうして帰り際に突然「お父さんはお元気ですか、ここが開院したばかりの頃に来たことがあります」

くが様

あなたは息子さんでしょう。お父さんに会って帰りたいです」と言われました。

私も、スタッフもそれを聞いて、完全に勘違いしていると思いました。

私がその時の父親?です

「そんなことはない。今はだいぶ年を取ってるはずだ」と首をひねっています。

私はいつまでも若いと誰にも言われます。その時とあまり変わっていません」

「そうですか?おかしいな?おかしい?」とぶつぶつ言いながら帰って行かれました。

はいつまでも若い、ぜんぜん昔と変わらない、とよく言われます。

背中が少し丸くなったと妻に言われていますので、日々背筋を伸ばしていますが。

ふりむけば35年日脚伸ぶ

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