2025年8月28日号
「今週の談話」
人と人の相性は人生を振り返ってみても良くあります。
仲の良い友人は誰も何人かはいると思います。学校の友人、仕事上の友人、趣味の世界の友人、男女間の相性など様々です。これらは、医学的な根拠が間違いなくあります。
よく言われるのが血液型です。同性の友人でも、男女間でも、師弟関係でも振り返ってみると、ウマが合う人は血液型が一致します。
私はO型ですが、仲の良い人は皆A型です。そういうことはない場合もありますが、私の場合は不思議とその関連性が濃厚です。
私には娘方に2人、息子方に1人の孫がいます。娘方の孫は2人とも女の子で、息子方の子は男の子です。娘方の女の子は2人とも私には懐きません。いつも敬遠されているようで、私も親しさを感じません。しかし、息子方の男の子は私に懐いてくれます。今は2歳なので、利害関係は全くなく、相性によるものと思っています。
その孫のTくんは自分が座っているソファに空きがあると、手でここ、ここと叩いて、隣に座れと言います。遊具の馬が2頭あったとこにTくんが乗って遊んでいました。空いていた隣の馬を指さしてここに乗れと言ってくれます。耳の位置と角の位置に持ち手がありました。耳の位置を持っていると、ここと指さして、角の位置を持てと指示してくれます。
食事するときTくんの椅子はTくんの両親の間と決まっていますが、ある朝に遅れて行ってみると、ずるずると椅子を引っ張ってきて、私の隣に椅子を持ってきていました。純粋にかわいいと思いました。懐いてくれてうれしく感じました。しかし、何かが違うと感じました。数日してその秘密がやっと分かりました。私にあれこれ指示を出すのを見ていて、これは親分子分の関係ができていると気づいたのです。Tくんは私の親分であり、私はTくんの子分にさせられていたのです。
2歳でこの関係を作り上げるとは驚きです。私たちの親分子分の関係はいつまで続くのでしょうか。
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松山市医師会の美術展が9月3日(水)から7日(日)の間、愛媛県立美術館の南館で開催されます。私はいつもの小石のアート作品と写真俳句を展示します。小石のアートの今回の新作は「シーラカンス」と「カワセミ」です。
シーラカンスは生態がよく分かってはいませんでしたが、NHKの取材で、アフリカとインドネシアの深海に生息していることが分かりました。水深150m~700mの溶岩洞窟に群れをなして棲息していることが確認され、映像として残されました。
シーラカンスは4億年前の魚の化石とほとんど変わらない姿をしていることから、「生きてる化石」と呼ばれています。
NHKの取材班は昨年の8月にインドネシアのスラウェシ島の沖合で国際チームと潜水艦に乗り撮影を行いました。ここでシーラカンスの8匹の群れを発見しました。
そのシーラカンスを小石のアートに作りました。
「カワセミ」は以前から作りたかった題材ですが、中々色合いが難しそうで作りませんでした。石を組み合わせ、試行錯誤しながら色を塗りました。


白鳥座知らずに億年シーラカンス
