くが耳鼻咽喉科(愛媛県松山市北条)

週刊 談話室

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2025年12月18日号

「今週の談話」

急に寒くなり、インフルエンザが流行っています。

松山市の小中学校の学級閉鎖のお知らせが広まっています。年末になり忘年会もたくさん行われていますので、成人にもインフルエンザの感染は広まっています。

原因はなぜなのか分かりませんが、最近はインフルエンザの予防接種をする方が減っています。このことがインフルエンザを広めている原因の一つと考えられます。

インフルエンザコロナ予防接種をする方は減っています。

帯状疱疹ヘルペスは罹るとかなり痛みがあり、いつまでも痛みが取れない方もいらっしゃるのですが、注射代が高価なせいか、予防接種を受ける人が少ないです。

私の考えでは、この予防接種はぜひ受けておいた方がいいです。罹ると必ず後悔されます。私は既に済ましています。

外来治療をしていて、時々症状が劇的に改善する場合があり、患者さんから「劇的に治りました」と言っていただくことがあります。色々な病気において、そう言っていただくことがあるのですが、比較的多いのはめまいの患者さんです。

先日もふらふらするめまいで様々な診療所(内科、耳鼻咽喉科、脳外科などの医院、病院)で治療を受け、治らないと言って来院された方がいらっしゃいました。

二回目に治療に来られた時「劇的に治りました」といきなり言われました。

そして「また悪くならないように治療を続けたい」と言ってくださいました。

こういう方は実は多いのです。比較的、めまいの方に多くみられます。

私は東洋医学もしていますので、めまいに対しても漢方薬が中心になります。

めまいの方には内服薬は主に漢方薬で対応し、ツボ治療を補助的に行います。

悪心嘔吐が強いと頓服薬的に吐き気止めの薬(西洋薬)を出しますが、めまいに対して、西洋薬のめまいの薬は使いません。

また、めまいは様々な症状がありますので、そのめまいの症状に応じて数種類漢方薬使い分けています。私はツボ治療も行っていますので、それぞれのめまいの症状に応じたツボに治療を行っています。

めまいに関して、薬で改善しない場合、めまいリハビリと称してめまい体操をすすめる場合がありますが、これで一般のめまいを治せた例がなかったので、めまいリハビリは行っていません。

しかし、良性発作性頭位めまい症だけは例外でめまい体操が効果的です。

俳句の月刊専門誌「俳壇」2026年1月号(令和8年1月1日発行、本阿弥書店)に

私の俳句が掲載されました。

「現代俳句の窓」というコーナー(174ページ)に新作6句が掲載されました。

    「ごんぼほり」 久我正明 (うてな・所属)

瓶詰めの秋の夕焼転がして

ごんぼほり父と自然薯ほりにけり

柿食へば氷河崩れる音がする

いびき立て秋草に寝る山頭火

秋蝶はぱらぱら漫画のやうに来る

ご機嫌のすつと外れる桃の皮

菊冬至

行く風と来る風タッチ冬の朝

本年はお世話になりました。

来年もよろしくお願いいたします。  久我正明

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