このようにかぜの薬といってもいろいろな薬があります。きめ細かい治療ができます。私は、いつも葛根湯をバッグの中に入れています。「かぜをひいたかナ」と思うとすぐに飲みます。自分に合った薬を決めて、かぜのひき始めにすぐに飲むのがコツです。
かぜをひくとのどが痛くなります。これは、よく扁桃腺といわれますが実際は咽頭炎です。鼻から入ったウイルスや細菌が咽頭にくっついてのどの痛みや発熱を生じます。痛み止めを飲んでも治りにくく、下熱剤を飲んでも熱は下がりません。直接のどの治療をすれば1〜2回の治療ですぐに治すことができます。
かぜに伴い咳が出て、長引 くことがあります。咳止めもいろいろあります。水様性の痰が出ると小青竜湯、濃い痰を伴うと清肺湯、痰が切れにくい咳に麻杏甘石湯、渇いた咳に滋陰降火湯、麦門冬湯などが主に用いられます。これらの他にもいろいろな漢方薬が咳止めとしてあります。これらを単独で、あるいは組み合わせて用いれば、治りにくい咳も治ってゆきます。
かぜの治療には、漢方薬の他にも針灸治療も大変効果があります。針灸治療は自然治癒力を高める効果があるため、鼻水、咳、のどの痛み、肩こりなどのかぜに伴う症状の改善にも役立ちます。
東洋医学(漢方)で元気になりませんか。
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