2006年6月8日号
「今週の談話」
新学期がくると、学校検診が始まります。
私の住んでいる地区は私が耳鼻咽喉科を開業する前までは、耳鼻科医がいませんでした。
そのため、耳鼻科検診もありませんでした。
開業して(平成元年)数年後から、この地区の耳鼻科検診を始めました。
一番大きい学校の検診には4時間かかっていました。
その学校の検診も今では2時間で終わります。
その他の学校も同様です。
私が開業する前は、耳鼻咽喉科無医村状態でしたので、検診をはじめて数年間は中耳炎、副鼻腔炎などの病気の山でした。
近隣の松山地区の2〜3倍の有病率で、「お前の検診は間違っているのではないか」と、変に誤解されたものです。
この地区で17年間、耳鼻咽喉科を勤めてきました。
乳幼児のころから耳・鼻・のどを診療してきたため、小学校に入学する子供たちの病気は激減しています。
学校検診をしても、重篤な子供はほとんどいなくなりました。
少しは、地域医療に貢献できていると実感しています。
しかし、子供の数も減っています。
毎年、検診に行くたびに子供が減っていき、学校に活気が失せていくのを感じています。
少子化は進んでいます。
100年後には日本の人口は半分になるそうです。
私たちの時代の子供は、教室からあふれていました。
あの頃のエネルギーはもう見られません。
「野に花、山に鳥」
シモツケの花が咲き始めました。
ピンクのぽやぽやした花は初夏の日差しに輝いています。

「今週の患者さん」
前号の中耳炎の赤ちゃん。
鼓膜切開をして膿を出しました。
その後、順調に回復しました。
「どうです、機嫌は良くなりましたか?」
「びっくりしました。機嫌よくなり、夜もぐっすり寝るようになりました」
中耳炎になると、耳鳴り、耳閉感などで大変不愉快になります。
赤ちゃんでも子供でも例外ではありません。
「いずれ治る」と経過観察する耳鼻科医もいます。
しかし私は、「直ぐに治してあげなきゃ」と思っています。
あの不愉快さを早く改善させてあげることが大切だと思っています。
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