2023年1月18日号
「今週の談話」
少し遅れましたがあけましておめでとうございます。
年賀状を書かなくなったのもあって、年末をのんびり過ごしました。その反動か、年明けは急に多忙となりました。
今回はのんびりと過ごした旅行だよりです。
年末年始は遠くにいる娘と息子の家族と当然会いたいと思っていましたが、二人の予定が年末まで仕事の関係で決まらないため、家族で集まることができず、中々予定が立てにくく決まりません。結局は正月明けに唐津に行き、2日に息子家族と過ごすことになりました。
元旦に唐津まで行きました。福岡から地下鉄と連絡していると聞いていたので安心しながらも不安の気持ちで、地下鉄に乗りました。案の定、地下鉄が終わると地上に出て、旧式の電車に乗り換えました。ここから風景も乗客も都会から田舎に急に変わり、宿泊先はどんなところなのだろうと不安が増してきました。駅舎に着くと思いがけず小振りで綺麗です。後に聞いたところ昨年に建て替えられたのだそうです。外に出ても人はまばらでタクシーもいません。宿に電話すると若い女性スタッフがにこやかに迎えに来てくれました。
宿に着くと立派な庭があり、ここを通ってきれいな受付と広いロビーに案内されました。部屋に入ると、リニューアル感が漂っていました。窓からは眼下に白波の立つ砂浜と海が見え、左手に延々と虹ノ松原の松の防風林を望むことができます。さっそくダウンコートを羽織り、海岸を散策しました。風もないのに大きな波が打ち寄せてきます。瀬戸内海には見られない風景です。波は海水の分子が隣の分子にエネルギーを伝え、伝播していきます。いまここの波は、はるか玄界灘あたりから伝播してきた波でしょう。この波の原理のように体の中の病原体ウイルスのあるものは抗体を逃れコピーを繰り返し生きていきます。

波が高ければ寒くてもサーファーが来ます。ここでもサーファーが寒さを楽しんでいました。
人によって楽しさの基準は異なります。私には波乗りの気持ちにはわかりません。私が歩いているのは虹の松原の断端です。ここから歩いていっても同じ風景が続くだけです。そのまま部屋に帰り波音を聞きながら持ってきた俳句集を読みました。

初潮に乗り損ねてもサーファー
大浴場に行くと、ここはリニューアルされるのを待っている状態で、全てが歴史を物語っていました。しかし、塩湯温泉は質が良いのか身体が温もります。豪華なのか手抜きなのか分からないような夕食をいただきました。馴染みのない日本酒もいただきましたが、これも歴史を物語るような味わいで、かなり残しました。
電話が鳴り朝起こされました。「お食事の準備ができました」と言われて時計を見ると8時前です。昨晩は9時頃から寝ていたので、11時間ほど寝たことになります。よく寝ました。
この日は福岡に帰り、息子たちとデパートで初売りを楽しみました。ここで偶然出会った眼鏡店でお気に入りの眼鏡フレームを見つけ、衝動買いしました。有名な鯖江のめがね職人が作ったもので職人名が刻印されています。視界も良好です。
