2023年2月14日号
「今週の談話」
2月12日は愛媛マラソンが開かれ、中継地点がある北条地区には多くの人が沿道に出て応援し、盛り上がっていました。
この日私は娘と孫が前日から遊びに来ていたので、この日の朝から飛行場に見送りに行きました。わが家から松山空港までの道はマラソンコースから外れていましたので、朝はまだ利用する人も少なくスムーズに車は流れていました。家族を見送った後の午後からは松山方向に行く車で大渋滞を生じていました。行き交うバスには途中でリタイアしたり、定刻を遅れた人たちを乗せているものが数台続いて来ました。道路に消耗している姿で休んでいる人もいました。
華やかなマラソンコースを外れた裏道には、気の毒なランナーの疲れた姿がみられ、さびしいもう一つのドラマが生まれていました。
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急に胸のあたりがチクチクして痛みが走り、肩も痛くなってきました。この数週間、ときどきこの症状がでてきます。診療が忙しくなると特に痛みがでてきます。
内科医の友人に「ぼくのことなのだけど、このところ時々チクチク胸が痛くなり、肩痛を伴う。狭心症ではないよね」と聞くと「それは単なる肩痛、胸痛だよ。99%間違いがない」と断言されました。
「へー、そうなの。肩こりの治療をしてみるよ。治らなかったら診てね」と電話を切りました。早速、肩こりに効く鍼治療を自分に行うと、すぐに結果が出ました。あれだけ悩ましい痛みはすぐに改善され、それ以来胸と肩の症状は全く消え再発していません。
狭心症かと思っていた症状は、肩こり、胸痛だったとは。友人を見直しました。
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窓際で育てていたサボテンに花が咲きました。
茎が伸びた先に花芽があり、いつ咲くか心待ちにしていると、やっと小さな花を咲かせました。
サボテンを育てると言っても、窓際に置いて日光を当て、思い出したように週に一回程度の水をやるだけです。
こんな簡単なものはありません。
俳句ではサボテンは夏の季語で仙人掌、覇王樹と表記されています。サボテンには種が2000近くもあると言われ、原産は乾燥地帯の南北アメリカ大陸です。江戸初期に日本に渡来しました。茎は塊状、桂状などさまざまな形をもち、多肉で刺のあるものが多く、花は茎から直接生じ、色は原色に近く赤、黄、橙など鮮やか。

季節ごとに咲く花々の中に、異色のサボテンを置いてみると、砂漠の植物らしい忍耐強い生命力が感じられ、また遥かかなたの灼熱の太陽、乾いた風を想像できてそれなりに楽しい。
急に花が咲くと嬉しくなります。
私は今3種のサボテンを育てています。
今回花を咲かせたサボテンはハルオチア花鏡で水分を含んだ葉が密に重なりあう多肉植物で、ぷちぷちした葉が可愛らしく、脇から子供も生まれています。適当な時期に株分けします。

病院の受付に仙人掌(サボテン)の花
