2023年8月27日号
「今週の談話」
今年の夏は異常な天気が続きました。各地で大洪水が生じ、高温の日と雨の日が交互にきて夏休みの予定が狂ったことが多かったのではないでしょうか。
私は余り外に出ることもなく過ごしました。
1~2時間ほど太陽を浴びていたのは庭の草刈りをしただけでした。
それでも、日焼けしましたねという人がいてびっくりしました。
普通に生活しているだけでも日焼けをすることがあるのだと教えられました。
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暑くなると、体調を狂わす人が増えてきます。
熱中症ならないためにと、スポーツドリンクをがばがば飲んで、部屋も暑くならないように気をつけていた人が、「頭が痛く、全身倦怠感、ふらふら感、下痢もありました。病院に行くと熱中症と言われたけど治りません」と馴染みの方が来られました。「鼻水も今日は出ます」と付け足されました。これがヒントで答えが見つかりました。「熱中症と思い冷たい飲料水を飲み、冷房の下に居たでしょう。これは体の冷やしすぎです。極端な言い方をすれば低体温症に近い症状です。鼻水がでるでしょう。体を冷やし過ぎて、かぜ様症状になったのです」と言うと、納得してくれました。
やり過ぎもまた、逆効果となります。
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ある中学生が「部活動のバレーボールをしている途中から体がだるく、熱が出て、のどが痛くなりました。前に罹ったのと同じ症状なので熱中症と思うのですが診てください」と言って来られました。なんとなく熱中症ではない雰囲気を感じたため、車で待ってもらい、コロナの検査をすると陽性でした。
ある別の成人の方は、「のどが少し痛く、異物感がありますが熱は平熱です」とのどを気にして来られました。しかし、のど全体が赤く、万が一と思い検査をしてみるとコロナ陽性でした。コロナ感染症の人は典型的な方から非典型的な方まで様々です。
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最近、車の調子が悪くなってきました。坂道ではロウギアに変換しないとスピードが落ちて、パワー不足を生じてきました。室内のプラスチックの部品に少しの亀裂も生じ、「これは修理不能です」と言われました。
前々から家族から人身事故につながったら大変なので、様々な安全装置の付いた少し小型の車に乗り換えてはどうかと言われていました。
しかし、一度馴染んだものを手放すことはできない性分なので、ずるずると16年間ほど同じ車に乗っていました。
何となく馴染みの自動車販売店に行き担当者と話をしました。笑顔で最近の評判のいい、少し小型の乗りやすくおしゃれな車を紹介してくれました。
「長い間きれいに乗っていただいているので、まだ走れますが、そろそろ安全性の高い車に乗り換えませんか」と提案されました。
カタログを見せてもらうとガスの炎のような青色の車体が瞬間的に目に飛び込んできて、「これいいですね、年取ると派手に行きたいですね」とその色を選び、室内は赤と黒がシャープに織りなす元気のいい柄を選びました。息子にメールで「これ、どうかな」とみせると、「かっこいいね」とどうでもいい返事が返ってきました。
家に帰って妻に相談すると、「派手過ぎ、目立ちすぎ」と即座に却下され、結局車体は無難な白に、室内は暗赤色の落ち着いたものに決まりました。思いのほかに納車は早く、「年内には間に合います」と言われ、楽しみが一つ増えました。

白球の消えて夏野は終わりけり
