2023年10月19日号
「今週の談話」
将棋の藤井聡太さんが永瀬拓矢さんを破り王座を獲得しました。人工知能(AI)では終盤に1%対99%の絶対不利とされましたが、そこから冷静に永瀬さんの失着を招く奥の手を仕掛け(私の感想)、奇跡的な勝利を獲得しました。
その前の第三局も同じような逆転劇だったので、こういう場合に備えてAIも、どの棋士も気づかない奥の手を密かに準備していたような気がします。まさかわざと見せる将棋をしているとは思いませんが、それほどの劇的勝利を2局続けて見ることができました。
これでタイトル戦を総なめの八冠制覇です。いったい彼を破る棋士はでてくるのでしょうか。AIをも手玉に取る才能を凌駕する人は今のところ見当たりません。一度は八冠を見てみたいとは思いましたが、これからはたまには負けてあげる秘技も身につけて欲しいと思います。
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インフルエンザが流行ってきました。ウイルスの流行は不思議なもので、昨年まで猛威をふるった新型コロナの感染の時はインフルエンザの流行はほとんどありませんでしたが、新型コロナの感染が下火となると、インフルエンザウイルスが新型コロナウイルスを駆逐するかのような勢いで、がぜん勢力を増してきました。
治療薬として新しく出てきたゾフルーザはかなり効果的で2~3日で症状が改善するようです。インフルエンザウイルスの治療薬として用いられてきたタミフルなどはもう耐性ができてきているのか以前から効かなくなっています。
少なくなっていますが新型コロナに罹る人もいます。この新型コロナには新しい薬のゾコーバがあります。高額の治療薬になっていますが、よく効くようです。このゾコーバを飲まれた方が、「ゾコーバはよく効きます。服用2~3時間で38.4度の発熱が37.5度に下がり、2~3日で治りました」と劇的に治ったと報告してくれました。早く良くなるということは、後遺症に罹らずに治るということでもあり、これは画期的と思われます。新型コロナ感染で一番困るのはその後遺症です。これを回避できるなら、少し高額でも利用すべきではないでしょうか。
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「北条ユネスコ小石の芸術展」を9月15日から10月9日の期間開催しました。
この小石展は日本でもめずらしい立体画展です。素材が石ですから、同じような作品はあっても同じ作品ができることはありません。立体画展ならではの作る楽しみ、見る楽しみ、評価される楽しみがあります。
この作品展はまず愛媛県や松山市などへの後援依頼の書類作成に始まり、募集要項の作成、作品の受け取り、会場作り、会場への作品搬入、作品の審査、入賞作品の賞状の作成、作品展の写真撮影、そして終了後の作品の返却などが約一か月の間に集中して行われるため多忙になります。その前に私の石の作品作りも行わなければなりません。
無事その作品展が終わるとそれぞれに関わったユネスコのメンバーと今回の作品展の感想を語り合い、お互いに慰労しあいます。
おかげさまで「第26回小石の芸術展」は皆様のご協力により開催し、終了することができました。
出品された皆様、サポートしていただいた方々に感謝申し上げます。
来年もよろしくお願いいたします。

約束はかた結びなり秋の海
