2024年4月9日号
「今週の談話」
めまいでメニエル病は広く知られた病気です。
内耳のリンパ浮腫が原因と考えられていて治療には利尿剤、抗めまい剤を使うことが一般的です。しかし、これだけでクリアに治せることは少なく、耳鼻咽喉科医を悩ますことになります。
その原因は先ずメニエル病に使う利尿剤(イソバイド)に問題があります。メニエル病の方に飲んでいただくと、飲みにくい、効いているか効いていないか分からないという答えが多く、結局、私は出さなくなりました。利尿剤は全身に効いてしまうため、内耳に効いてほしいのに内耳には効果が表れにくく、逆にその副作用も全身的なので、継続して飲む人がいなくなります。
メニエル病に効果があるという錠剤も効いたためしがなく、耳鼻咽喉科の教科書に記載されている薬はいずれもお手上げで、私は使わなくなりました。
またメニエル病には難聴を伴うことがあります。耳が聞こえなくなったという方はメニエル病か突発性難聴か判断に困ることがあります。強いて言えば、50dBほどの難聴でめまいがあれば突発性難聴で、30dB程度の難聴でめまいがあればメニエル病とざっくりと線引きしています。
30代の女性で2か月前からふらふらするめまいと40dB~50dB程度の難聴が生じ、近くの耳鼻咽喉科を受診しメニエル病と診断されました。1か月の治療後めまい感は軽くなりましたが、聴力は改善しませんでした。そこで公的病院を紹介されて1か月治療を受けました。しかし、またも聴力は改善されず患者さんの希望で私のところに紹介されて来られました。この経過を見て私は突発性難聴なのではないかと思いました。
私はめまいや突発性難聴の方で症状が改善せず経過が長い方には、主に東洋医学的治療法で対応しています。この方にも経絡治療(主にハリ治療)と漢方薬で治療しました。漢方薬は苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)、半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、柴苓湯(さいれいとう)などをくるくる変えながら飲んでもらいました。
この治療を始めてから聴力は余り治っていないけれども気分が良くなるそうで、それだけでもいいからと、継続治療を希望されました。
すると思い掛けないことに、治療を始めて3か月目に突然聴力が正常まで改善しました。耳鳴りも取れました。
突発性難聴も根気強く治療すれば、数か月後で治すことができると勇気づけられました。何かしら、あきらめかけていた方の難聴と耳鳴りの治療法が分かったような気がしました。
突発性難聴はすぐにステロイドなどで治療すればたいていが治るのですが、少し遅れて治療すれば治り難く、特に高度難聴となった方は治りにくい傾向があります。
今まで突発性難聴の方で他の耳鼻咽喉科で治療して治らなかったという方を、数か月以上を経過して、私の医院で先の例のように東洋医学的方法で治療したことがありました。幸いに数人は治せましたが、その他のほとんどの方は治せませんでした。しかし、今回のようにもう少し諦めずに治療すれば、今まで治せなかった突発性難聴も治すことができるのかも知れません。
今回の件が偶然なのか、そうでないのかは今から同様の治療をしていかないと分かりません。突発性難聴で治らないと諦めていた方に、今後は何とか治せると自分に言いきかせて根気強く治療してみようと思いました。
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最近は距離的に手ごろな石手川公園に花見に行っています。
花見弁当を近くで買って、ベンチが空いていればそこに座って弁当を開き、桜をながめながら春風に当たると楽しい気分になります。
少しぶらぶらしながら、写真を数枚撮ります。
その後帰る途中にある、花見する人もほとんどいないところに行きます。
そこは墓地なのですが敷地が広大で、桜並木もあり、遠くの海を見渡せます。
桜の樹々の間に椿やツツジの花を見つけることもできます。
ゆったりと花見をしたいならここが一番です。


身の中に花びらおわす桜かな
